現在地 HOME > 掲示板 > 戦争26 > 526.html ★阿修羅♪ |
|
米軍による第1波攻撃に襲われたバグダッド市内では、民間人の死傷者も出たと伝えられた。ロイター通信などによると、テレビ局や住宅地がミサイルの直撃を受け、1人が死亡したという。
バグダッド市内にあるバース党機関紙「アッサウラ」の職員は、朝日新聞社の国際電話に「20日朝5時半過ぎから40発以上のミサイルが撃ち込まれた。多数の負傷者が出た。ほとんどは市民だ」と説明。だが具体的な時刻や場所は「ノーコメント」と繰り返した。
市中心部にあるアルウィヤ病院には、朝から爆撃で腕や足にけがをした市民数人が運ばれたという。病院の受付スタッフの男性は「薬品も政府が用意したので、当面は足りる」とだけ言って急いで電話を切った。
空爆開始から約3時間後の午前8時半(現地時間)。徹底抗戦を呼びかけるフセイン大統領の姿がテレビで流れた。
フリージャーナリストの常岡浩介さん(33)が滞在する市内のホテルでは従業員4人が無言でテレビを囲んだ。「今朝は小規模だったが、今夜から大変な空爆が始まるのではないか」。大統領の演説が終わると、従業員の一人がつぶやいた。
大統領の長男ウダイ氏が経営する「青年テレビ」は通常の番組をやめ、大統領の演説を繰り返し放映している。
時間がたつにつれ、街には平穏が戻ったようにも見えるという。空港近くに住むジャマールさん(55)は表通りを自転車に乗って遊ぶ子どもを見た。「このくらいは慣れっこだよ」
だが、英国に本部を置く非政府組織(NGO)「ケア・インターナショナル」事務所のイラク人職員マジードさん(37)によると、郊外に逃げたり自宅で待機したりする市民が多く、市内の道路はガラガラ。政府が強制的に開けさせている一部の食料品店以外は店を閉じた。「怖くて橋を渡れない。戻る時に爆撃でないかもしれないから」と話した。
市在住のクルド人の50代の主婦アリさんは「1週間ほど様子を見て、長引きそうなら、バグダッドを脱出しようと思う」。イラク北部のスレイマニアにいる両親を頼るか、イランに行くか。タクシー運転手の夫と5人の子どもたちと話し合って決めるという。 (03/21 00:58)