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クウェート市(CNN) 対イラク軍事攻撃を統括する米中央軍当局者は20日、イラクが同日、計3発のミサイルをクウェート領内に発射したことを明らかにした。うち1発は、米軍が地対空ミサイル「パトリオット」で撃墜したという。
ミサイルは当初、旧ソ連製の弾道ミサイル「スカッド」とされたが、米国防総省当局者はこれを否定。短距離弾道ミサイル「アッサムード」か別種のタイプとみられると述べた。イラクのアルサハフ情報相は、「スカッド」ミサイル撃墜の情報に触れ、「イラクはスカッドを保持していない」と述べた。
最初に発射された2発はクウェート市郊外の砂漠地帯にある米軍兵站(へいたん)所近くに着弾したが、負傷者はいないとみられる。通常弾頭を搭載していた。
米国が19日に開戦を宣言した後、イラクのミサイル反撃が確認されたのは初めてとみられる。
クウェート市北部の砂漠地帯の基地に待機する海兵隊は、ミサイルの飛行を確認したとしている。目撃後、兵士らは塹壕(ざんごう)に避難、ガスマスク着用の命令を受けたという。
最初のミサイル発射はクウェート時間の午前10時半(日本時間午後4時半)ごろに発生。この後の数時間、クウェート市内には空襲警報が数度発令され、海兵隊員らは3度にわたって塹壕への退避を命令された。
クウェートには現在、進撃命令を待つ大規模な米地上軍が北部などに駐屯(ちゅうとん)している。
http://www.cnn.co.jp/top/K2003032002379.html