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バグダッド市内のパレスチナホテルに宿泊する学生(24)=京都府在住=は日本時間の20日午後6時過ぎ、毎日新聞の国際電話に「日本のメディアはバグダッド市内がパニック状態になっていると思っているようだが、ホテルから見る限り、街は静かだ。早朝、爆音やサイレンが響いたが、その後はほとんど聞こえない。ホテルの滞在者も落ち着いた様子だ」と話した。
学生は「両親が心配しているので」と匿名で取材に応じた。同ホテルには「人間の盾」メンバーやメディア関係者が宿泊しているが、学生は個人で行動しているという。学生は、「ビザがあるうちは、バグダッドにいたい。お金が少ないので今晩から別のホテルに移るが、昼間はここに来て、宿泊者と情報交換したい」と語った。
同じホテルに滞在しているドイツ在住の日本人男性(52)は同日、ビザが切れるため午前中、ホテルから1キロほど離れたイラク当局の施設を訪ねた。行動に制約はなく、自由に出歩くことができたという。しかし、職員は不在で、警備員に「『ビザが切れるなら、イラクを今晩中に去るか、人間の盾になるかだ』と言われた」という。
その後、同ホテルに滞在するメディア関係者の間では「今晩から攻撃が大規模になるようだ」との情報が流れた。「人間の盾のメンバーになると政府の指示で発電所や貯水所など、危険な場所に行かされる」との情報もあった。男性は「それでも何としてでもここに残りたい。人間の盾メンバーになる手続きをこれからするつもりだが、許可されなければ、今晩中に車で6時間かけ、砲撃の中、国境を越えなければならない」と話した。 【大治朋子】
[毎日新聞3月20日] ( 2003-03-20-21:34 )