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ブッシュ大統領が20日行った演説の全文は次の通り。
国民の皆さん、今この時間、米軍および連合軍は、イラクの人々を解放し、世界を重大な危機から守るため、イラク武装解除の軍事作戦の初期段階にある。
私の命令により、連合軍は、サダム・フセイン(大統領)の戦争遂行能力をそぐため、重要な軍事施設の選択的な目標に対し攻撃を始めた。これから起こるであろう広範かつ共同軍事行動の開始の段階となる。
35カ国以上の国が、艦船や航空基地の使用、情報活動や兵たん、戦闘部隊の展開などを援助するため、決定的な支援をしてくれている。この連合軍に参加するすべての国が、われわれの共通の防衛という名誉を共有し、その義務を引き受けるという選択を行った。
中東地域で米国軍部隊に参加するすべての男性と女性に言う。混乱した世界の平和と、圧制を受けている者の希望は、いまやあなたたちの肩にかかっている。あなたたちは信頼に応えてくれるだろう。
あなたたちが対決する敵は、あなたたちの技術と勇気を思い知ることになるだろう。諸君が解放する人々は、米軍の高潔で立派な精神の目撃者となるであろう。
この戦いでは、米国の敵は、道徳の基準や戦争の取り決めに対して全く敬意を払わない者たちである。
フセインは、イラク兵士とその武器を一般住民地区に配置し、罪もない男女、子どもたちを自身の軍隊の盾として使おうとしている。これは、イラク国民に対する(フセイン大統領の)最後の残虐行為となる。
米国民、ならびに全世界の人々に理解してもらいたいことは、連合軍は全力をもって、罪のない市民に被害が及ばないよう努力しているということだ。
カリフォルニア州と同等の面積の厳しい土地での軍事行動は長引き、予期している以上に困難なものになるおそれがある。イラク人民による自由で安定し統一した国家の構築を助ける仕事には、我々の継続した長期の関与が必要とされる。
我々はイラクに入るにあたり、その国民と偉大な文明および人々が信ずる信仰を尊重する。我々は、脅威を取り除き、国家の運営をイラク国民の手に取り戻すことのみが目的であり、そのほかの野心は持っていない。
私は、我が軍のご家族の皆さんが兵士の安全かつすみやかな帰還を祈っていることを理解している。
何百万人もの米国人が、あなたたちとともに、あなたの愛する人々の安全と罪のない人々の安全を祈っている。
あなたたちの犠牲に対して、あなたたちは米国民から感謝と尊敬を集めるだろう。そして、任務を終え次第、われわれの部隊はすみやかに帰還するだろう。
我が国は不本意ながらこの戦いに入ったが、我々の目的は確かだ。米国民と我々の友人、同盟国は、大量殺人兵器で平和を脅かす「ならず者政権」のいいなりに生きることはない。
我々は、こうした脅威に対し、後になって我々の町々で消防士や警察官、医師らが対処することがないように、陸軍、空軍、海軍、沿岸警備隊、海兵隊で対応する。
今、戦いは始まった。戦いの期間を短くする唯一の方法は断固たる力の行使だ。私は、この戦いが中途半端な軍事行動ではなく、我々が勝利することのみを、皆さんに保証する。
国民の皆さん。我が国と世界に対する危険は、克服されるだろう。我々はこの危険な時を耐えしのぎ、平和達成の仕事をやりぬく。我々は我々の自由を守る。他の人々に自由をもたらす。そして我々は勝利する。
我が国と我が国を守るものたちすべてに、神のご加護がありますように。
■ブッシュ大統領の演説全文(英語)は、インターネットの「毎日デイリーニューズ」(http://mdn.mainichi.co.jp/)で掲載します。
[毎日新聞3月20日] ( 2003-03-20-14:22 )