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2003 年 3月 20日
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19日、クウェート北部のイラク国境近くを行進する米陸軍第101空挺師団の兵士たち
【ワシントン=菱沼隆雄、クウェート=貞広貴志】ブッシュ米大統領がフセイン・イラク大統領に突きつけた最後通告は、米東部時間で19日午後8時(日本時間20日午前10時)に期限切れを迎える。イラク国民議会(国会)が19日、フセイン大統領の亡命を求めた最後通告を全会一致で拒否したことから、期限切れ直後に、現地の天候次第で米英軍のイラク攻撃が始まる可能性が濃厚になった。
15万人を超えるクウェート駐留の米英軍は、対イラク国境に続々と集結しており、現地時間で19日午前(日本時間19日夕)には、一部がイラク―クウェート国境地帯に設けられた非武装地帯に入ったとの情報もある。ブッシュ大統領は、対イラク攻撃開始に合わせてホワイトハウスから世界に向けて演説を行い、開戦宣言を行うと見られる。
ブッシュ大統領は19日早朝(日本時間19日深夜)から、ラムズフェルド国防長官ら政府、米軍幹部をホワイトハウスに招集して国家安全保障会議(NSC)を開き、イラク攻撃計画の詰めを行った。
米英軍の攻撃開始は秒読み段階だが、現地クウェート北部では同日、中東地域特有の激しい砂嵐に見舞われ、視界が数メートルに低下した。また、バグダッドでも同日午後から比較的強い砂嵐が発生し、夜まで続いた。砂嵐は米英軍の作戦に影響を与えると見られるが、イラク軍の視界も遮るほか、気温の上昇をおさえる働きがあり、化学戦用防護服を着用しての活動は容易となる。気象予報によると、砂嵐は同日夜半におさまり20日から21日にかけて晴天となる見通しだ。
19日緊急招集されたイラク国会は、「(フセイン大統領の)指導の下、イラク防衛のため、殉教する覚悟である」との声明を採択し、抗戦を確認した。
国営バーレーン通信によると、同国のハマド国王がフセイン大統領亡命を受け入れる用意があると表明したほか、サウジアラビアも同日、同大統領の国外亡命を正式提案した。
一方、ロイター通信は19日、クウェート治安当局筋情報として、米軍主導の地上軍は現地時間の19日午前11時(日本時間同日午後5時)に非武装地帯に入ったと伝えた。非武装地帯は1991年の湾岸戦争後に設けられた。幅は、国境に沿ってイラク側に10キロ、クウェート側に5キロ。最近まで国連イラク・クウェート監視団(UNIKOM)が監視活動を行っていた。現地の米軍報道官はこの報道を否定したが、クウェート国内では国境に向けての活発な米軍車両の動きが目撃されている。