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【ニューヨーク佐藤由紀】国連安保理は19日、フランス、ロシア、ドイツ、シリア、ギニアの5外相が出席して外相級会合を開き、イラク問題を協議した。会合では国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長が17日に安保理に提出したイラク査察の「作業計画」を説明した。同委員長はこの報告の中で「3カ月半の査察で、大量破壊兵器がないことを証明できなかったこと、われわれに(作業を継続する)時間が残されておらず、武力行使が避けられないことに、悲しみを感じる」と語った。
ブッシュ米大統領による最後通告の期限を前にした最後の外交の場だが、イラク攻撃の主体となる米英やスペインの各外相が出席を見合わせるなど安保理内の亀裂の深さを見せつける結果となった。
フィッシャー独外相は「この時点でも武力行使でしかイラクの武装解除ができないという見方は支持できない。平和的解決の可能性がある限り、あらゆる方法で努力する」と語って、米、英の武力行使を批判した。
またドビルパン仏外相は平和的解決が不調に終わったことを批判する一方、「今は国際的協調が必要だ」と述べる一方、イラクでの人道援助などで国連が「大きな挑戦に立ち向かっていくべきだ」と国連の重要な役割を強調。イラク問題を話し合うための首脳級会合を改めて提案した。
[毎日新聞3月20日] ( 2003-03-20-01:47 )