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(回答先: 「○暴 米国組への上納金」とまで書いた「東京新聞」の記事求む 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 19 日 14:49:36)
■暴・米組へ上納金増額？--------世界の”がま口”出番
湾岸時と比べ株価３分の１、失業率は２倍超
さあ”世界のがま口”ニッポンの出番がやってきた。米国のイラク攻撃にかかる費用が巨額に上ることは確実だ。今回はフランスなどが戦争に反対したので負担額が増える恐れも。一方、戦争で株価や為替が乱高下すれば、ひん死の経済にさらなる影響が。泣きっ面に蜂（はち）状態の日本経済を専門家に診断してもらうと。
◎国民一人当たり１−２万円負担？
「１千億ドルから２千億ドルではないか」。昨年暮れ、米国の政府高官が出した対イラク戦の戦費見積もりだ。日本の政府部内では「１−２割の負担は仕方がないのでは」との観測も。とりあえずこの数字で1ドル＝１２０円として試算すると、赤ちゃんも含めた日本人１人当たりの負担額は、１万−２万程度にもなる。
まず経済評論家の三原淳雄氏は「世界の枠組みの転換点かもしれない中で、日本として戦費を負担するのかしないのか、きっちりとした議論をすべきだ」とした上で指摘する。
「湾岸戦争の時には、議論をせずに出したから、感謝もされなかった。今回『経済的な体力から負担できない』『米国の戦争で、私たちには関係ない』というのなら、（米国から離れて）孤立しても良いのかということだ。北朝鮮問題が控えるなか、日本の安全保障をどう考えていくのか。戦費負担すれば、敵に回す国は増えるかもしれないが、きちんと議論して覚悟を決めるべきだ」
一方、経済評論家の佐高信氏は別の視点から戦費負担に異論を唱える。
「日本は政府、金融界合わせて３百兆円の米国国債を買っている。これは米国が売っている国債の３０％弱だ。日本の国家予算で『国債発行枠３０兆円』と言っているのに、大変な数字だ。これは『暴力団アメリカ組』への『上納金』だ。『アメリカ組』から、すぐに抜けることはできないが、これだけ米国国債を買っていて、さらに戦費というのは筋が通らない」
経済問題に詳しいジャーナリストの嶌信彦氏も反対の立場だ。
「湾岸戦争の時には安保理の決議もあったし、日本の景気も良かった。当時、特別税などで費用を調達したが、今の日本の財政や経済から言えば難しい。国民の多数が反対する中で、戦費のための特別税も国債増発も国民的な同意は得られないだろう」
◎復興支援のため拠出は仕方なし
ただ同時に「良い悪いでなく、復興支援は出さざるを得ない。フランスでさえ『復興は支援する』と言っている。それは、イラクに対して債権を持っているからで、日本も同様だ。イラクが復興して、返してもらわなければいけないから、国益としても出さざるを得ない」と復興支援の拠出は仕方がないとの姿勢だ。
やはり戦費負担には反対論が強いが、結局は拠出させられるのでは。そこで、気になるのは、日本の経済状況だ。
１９９１年の湾岸戦争で日本は、総額約１兆５千億円もの費用を出した。だが、湾岸戦争が始まった当時、日本経済は体力が残っていた。９１年１月の失業率は２．０％で失業者は１３３万人。今年１月の失業率は５．５％で同３５７万人と激増した。株価にいたっては、湾岸の開戦日の２万３,４４６円に対し、１８日現在の終値は７,９５４円というありさまだ。こんな状況で戦争が始まれば−−。
「日本経済は米国にぶら下がっているだけだ。米国の経済が上向けば、日本の輸出などが伸びる可能性はあるが、米国や世界経済が落ち込んだ場合、日本経済はもっと悪くなる」
みずほ証券の上野泰也・チーフマーケットエコノミストは、戦時下の日本経済に悲観的だ。
さらに肝心の株価についても「１８日前場の日経平均も、一時８,０００円に乗せたが、そこで頭打ち。欧米市場は反発も期待されるが、日本では期待薄だ。特需はないでしょうし、復興需要も米国中心で日本には関係ない。株価が７,０００円付近まで下がることはあり得る」と分析する。
市場では「戦争は短期終結」という見方もあるが、長期化した場合の影響は「ドル相場が急落し、世界的な株安が進行する」（上野氏）と深刻そうだ。
第一生命経済研究所の嶌峰義清主任研究員は「これまで（市場低迷は）イラク攻撃のせいにできたところもあったが、終わったら終わったで、次は北朝鮮などの問題も残る。そもそもが構造的な経済不況なのだから、明るい材料ではない」と話しながら今後を見通す。
「攻撃が２ヶ月も続けば、すでに長期戦のイメージだ。米国のマインドは悪化し原油価格も上がる。日本の株価６,９００円もある」
※終わり
東京新聞・こちら特報部
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。