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●国連をつかって戦争をとめさせる、恐らく最後の手段が
インターネット反戦運動において提起されています。
それは、1950年に採択された「平和のための結集」決議377号を
発動して緊急の国連総会を開き、そこで米英の暴走にストップを
かけるというものです。
●この決議はすでに幾度も実施されており、効力は実証ずみです。
(ただし過去には、米国が“止め役”として活躍したという
今回にはない特徴がありました。)
●国連総会のメンバー諸国に、この決議を発動せよと請願を送るのは
簡単です。これからそのやりかたを紹介しますが、そのまえに、
この運動を提唱しているウェブサイト「ボイス4チェンジ」
http://www.voice4change.org/
に行ってみたら、反戦ポスターのダウンロードサイトが
ありました。これは使えそうなポスターですよ。
http://www.nomorevictims.org/PosterDownloads.html
日本語のポスター
http://www.nomorevictims.org/images/Japanese.pdf
「サダム・フセインを捕まえるために
この少女を殺したいですか?
イラクに対する戦争を止めよう!」
(ただし、このポスターのフォントは美しくないので
写真を使わせてもらって手書き文字で独自の
プラカードを作ったほうがいいかも……。)
●さて、国連メンバーに対する「平和のための結集」実施を
要請する請願文のだしかた、ですが、まずその請願文の
内容を紹介しましょう。
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Subject: ACTION-UNITING FOR PEACE-UN
RESOLUTION 377 MUST BE ENACTED IN 24 HRS.
【案件:国連の「平和のための結集」決議377号を24時間以内に発動させよう!】
>>>>>>>>> URGENT <<<<<<<<<
Voice 4 Change proposes to send a petition to
all Member Countries of the United Nations in order
to ask for a meeting of the UN General Assembly
within the next 24 hours to STOP THE WAR in Iraq.
【「ボイス4チェンジ」は提案します。
国連のすべての加盟国に請願を送りましょう!
この請願は、イラクへの戦争を止めるために24時間以内に国連総会を
開いてくれと、頼むものです。】
It is possible thanks to UN Resolution 377 which
dates from 1950 and has been enacted ten times.
【国連決議377号は1950年に生まれ、これまでに10回ほど発動されてきました。
この決議が難局を打開してくれるかもしれないのです。】
Go to
【請願の署名は下記のサイトで↓】
http://www.voice4change.org/stories/mailUFP.asp
to sign the petition.
See http://www.ccr-ny.org for more information.
Please forward this letter to everyone,
and all activist groups, that you know.
【このメールを、あなたがご存じの
平和を願うすべての人と団体に転送して下さい】
Thanks ---- Rob Wheeler
Global Peoples Assembly Network
Joan Russow
Global Compliance Research Institute
1-250-598-0071
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●下記は請願書の文章です。
UN General Assembly Members
(Note due to the number of recipients we are not listing them here.)
【宛先:国連総会メンバー】
[↑数が多いのでウェブサイトでは具体名は省略してあります]
Subject: Support Emergency UN General Assembly action for peace.
【案件:国連緊急総会「平和のための結集」の実現を支持して下さい】
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Dear U.N. Ambassador,
【国連大使どの】
President Bush appears determined to wage war on Iraq despite the world's opposition, despite the progress of UN weapons inspectors, despite the liklihood that an unprovoked war will foment, rather than eliminate, terrorism. The Bush Administration has threatened to attack Iraq even without the authority of the UN Security Council. This constitutes both a threat to world peace and to the very integrity of the UN as an institution dedicated to "the maintenance of international peace and security." Time is running short. This disastrous war must be prevented.
【ブッシュ大統領は、世界の反対を押し切り、国連兵器査察団の作業の進展を押しのけ、正当な理由なき戦争なんぞをやらかせばテロリズムを根絶するどころかますます煽り立てることになる心配があるのにそれもおかまいなしに、対イラク戦争を実行することを決めたようです。ブッシュ政権はこれまでも、国連安全保障理事会の承認を得ることさえせずにイラクを攻撃すると脅迫してきました。この行為は、世界平和にとって脅威であるばかりでなく、「国際的な平和と安全保障の維持」に尽くす機関として創設された国連の尊厳そのものを脅かすものです。期限は差し迫っているのです。災厄をもたらすばかりのこの戦争を、阻止せねばなりません。】
Therefore, I urge you to band together with other nations in support of a "Uniting for Peace" resolution against an unprovoked invasion of Iraq.
【ですから私は、あなたが他の国々といっしょになって、正当な理由なき対イラク侵略行為を阻止するための「平和のための結集」を支持するよう、つよく切望いたします。】
As you know, Resolution 377, adopted by the UN in 1950, was made for situations precisely like this one.
【ご存じのとおり、国連が1950年に採択した決議第377号は、まさにこうした状況に対処するために作られたものなのです。】
Uniting for Peace provides that if, because of the lack of unanimity of the permanent members of the Security Council (France, China, Russia, Britain, United States), the Council cannot maintain international peace where there is a "threat to the peace, breach of the peace or act of aggression," the General Assembly "shall consider the matter immediately.." The General Assembly can meet within 24 hours to consider such a matter, and can recommend collective measures to U.N. members including the use of armed forces to "maintain or restore international peace and security."
【「平和のための結集」とは、「平和への脅威、平和の侵害、または攻撃行為」が起きているにもかかわらず、安全保障理事会の常任理事国(フランス・中国・ロシア・英国・米国)の全員一致が得られずに安全保障理事会が国際平和を維持できなくなったときに、国連総会が「この問題を(安全保障理事会にまかせておかずに)直接検討する」という制度です。国連総会は24時間以内に開催され、こうした案件を検討する権限が与えられているのです。そして、国連加盟国に対して、「国際的な平和と安全保障の維持または回復」を実現するために、武力の使用をも含めた集団的対処の実施を勧告する権限をもっているのです。】
Such a "Uniting for Peace" resolution could require that no military action be taken against Iraq without the explicit authority of the Security Council. It could mandate that the inspectors be permitted to complete their task. It seems unlikely that the United States and Britain would ignore such a measure. A vote by the majority of countries in the world, particularly if it were almost unanimous, would make the unilateral rush to war more difficult.
【こうした「平和への結集」決議が発動されれば、安全保障理事会による明白な承認がないかぎり対イラク武力行使はぜったいに行なってはならない、と要求することも可能なのです。この決議が発動されれば、兵器査察団が任務を完全にやりとげることも可能になるでしょう。米国と英国がこうした勧告を無視するとは思えません。世界の国々の過半数が、さらにいえばほとんど満場一致で、この決議を発動すれば、一方的に戦争を行なうという発作的な行動はいまよりもやりにくくなるはずです。】
Uniting for Peace can be invoked either by seven members of the Security Council or by a majority of the members of the General Assembly.
【「平和のための結集」は、安全保障理事会のメンバー7ヵ国か、国連総会メンバーの過半数によって、発動できます。】
Clearly, it our last best hope for fulfilling the mission stated in the UN Charter: to "save succeeding generations form the scourge of war."
【これこそ明らかに、これは国連憲章が高らかに宣言した「あとに続く世代に戦争の惨禍をもたらさない」という使命をなしとげるための、我々に残された最後の希望なのです。】
Please act now. It's not too late.
【行動してください。いまなら間に合います。】
Sincerely,
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●上記の請願文は、下記のサイトから送ることができます。
http://www.voice4change.org/stories/mailUFP.asp
このサイトに行くと、つぎのような記入欄があります。
すべて半角のアルファベットか数字で記入してください。
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*Your Email: ←あなたのメールアドレス。かならず記入してください。
*Your Name: ←あなたの氏名。かならず記入してください。
Your Address: ←あなたの住所。記入してもしなくてもいいです。
(optional) (住所を書く場合は、大雑把な住所だけでかまいません。
たとえば渋谷区在住なら Sibuya-ku, Tokyo だけで十分)
Your Phone: ←あなたの電話番号。記入してもしなくてもいいです。
(optional)
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ここからは参考資料↓
●国連の「平和のための結集」決議についてのわかりやすくタイムリーな
解説を探したら、グリーンピースのものが最も適切だと思えたので、
それを紹介しておきます。
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【参考資料】国連「平和のための結集」について
http://www.greenpeace.or.jp/press/2003/20030314b_html
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グリーンピース・ジャパン プレスリリース
2003年3月14日付
いま「平和のための結集」決議を!‐グリーンピース
【3月12日、ニューヨーク】 国際環境保護団体グリーンピースとニューヨーク に本部を置く憲法上の権利センター(Center for Constitutional Rights)は国連の全加盟国に対して、国連憲章を尊重すべく緊急総会を招集 し(注1)、イラクに対する国際法違反の戦争(注2)を回避するよう要請した。戦争反対の立場をとる両団体は、国連安全保障理事会が国際の平和と安全の維持 に関する問題で分裂していることから、国連加盟国 191カ国に『平和のための結集』として知られる国連決議377を発動して、緊急国連総会を招集するべきであると提言している。
ニューヨークの国連本部入りしているグリーンピースの スティーブ・ソイヤーは 次のように述べている。「安保理理事国のほとんどと世界中の人びとが望んでい な い戦争の承認を、何とか取り付けようと理事国に脅し と買収工作をかけているブッシュ政権の努力は、いまだ成功していない。国連はその創設理念を守るため にも、ひとつとなって結束しなければならず、世界をさ らに危険な状態へと導く 無謀な戦争を仕掛けようとする政権の道具として利用されることがあってはならない。」
国連決議377『平和のための結集』は、「平和に対する脅威」を阻止する措置に安保理の合意が得られない場合、国連総会は24時間以内に総会を開いて事態の対応を協議、場合によっては対応措置を加盟国に 対して提案することができるとし ている。過去50年間 にこの決議は10回以上発動されている。(注3)
憲法上の権利センター所長のマイケル・ラトナーは次 のように述べている。「『平和のための結集』決議は戦争を回避するための最後の希望かもしれない。もし通過すれば、国連安保理の承認なしの戦争は完全に違法であり平和に敵対する犯罪行為になるということ をアメリカとイギリスに対して知らしめることになる。」
「一番大きな銃を持ったカウボーイに世界の支配を任せるのなら、国際社会はそもそも国連など設立しなかったはずである。ブッシュ大統領のイラク侵略計画は、 これまで国際関係を蝕んできたアメリカ合衆国の一国主義の新たな、最も恐ろしい例である。国連は 最終的にはブッシュのバグダッド爆撃を阻止できないかもしれないが、それでもこの最後のチャンスを使って 平和への努力をするべきである」 とソイヤーは語った。
詳しくはグリーンピース・ジャパンNO WAR Webサイト をご覧下さい。
お問い合わせ:
グリーンピース・ジャパン
東京都新宿区西新宿8−13−11NFビル2F
電話 03−5338−9800 FAX 03−5338−9817
キャンペーン部長 福田未来子
広報担当 城川桂子
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●注釈
【1】
国連決議377は平和の維持は安保理の主要責務であるとしながらも、その責務 が果たされない場合でも「国連憲章に基づいた国際平和と安全を維持する責務を 遂行する権利を国連総会から奪うものではない」としている。国連総会のこの決議の運用 に関しては以下の通り記されている:
『平和に対する脅威、平和の破壊、侵略行為が存在すると認められる事態に対して安全保障理事会が常任理事国の全会一致の合意が得られないために、その主要責務たる国際の平和及び安全を維持できない場合、総会は、加盟国に対して必要に応じて武力行使も含む集団的措置を勧告することを前提に、ただちに事態を協議し、国際平和と安全の維持あるいはその恢復をはかるべきであることをここに 決議する。この緊急特別会期は総会が会期中でなければ、安全保障理事国の9カ国(訳注: 国連本部のHP上では、7カ国となっている)もしくは国連加盟国 の過半数の要請に基づいて24時間以内に召集することができる。』(グリーンピース 仮訳)
国連決議377の全文は以下で入手可能:
http://nowar.greenpeace.org/ufp/
【2】
国連が緊急特別総会を開くもうひとつの理由は、侵略行為を否定している国際法と国連の基本原則を放棄する姿勢をみせているアメリカ、イギリス、オーストラリアの立場を問い糺すことにもある。パウエル米国務長官は今年1月のダボス会議で世界のビジネスリーダーたちを前に、アメリカ合衆国はイラクが国連の査察に協力していないと判断した場合、単独でイラク攻撃を実行する「主権を保持する」意向を明らかにした。
出典 http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/2696063.stm
また、イギリスは安保理での「不当な拒否権の行使」は無視すると表明している。しかし両国とも国連憲章への義務を負って いるのであり(合衆国憲法第6条は国連憲章を含め合衆国の権限をもって締結されたすべての条約を尊重する義務を定めていて、これを「国の最高法規」と規定している)、したがって、これに 照らし合わせて米英の発言の根拠が追求されなくてはならない。世界中の国際法専門家は、安保理決議なしのイラク侵略は国際法の侵害であり、また、安保理がイラク攻撃を承認する基盤となるような国際法は存在しないと言明している。
これまでの拒否権行使:
ソ連/ロシア:120回 ロシアになってからは2回
アメリカ:76回 イスラエルを批難する決議を35回阻止している。
イギリス:32回 うち23回はアメリカと同調。単独の行使はジンバ ブエ関連のみ。
フランス:18回 うち13回はアメリカとイギリスと同調。
中国:5回
詳細 http://news.bbc.co.uk/go/pr/fr//2/hi/middle_east/2828985.stm
【3】
『平和のための結集』決議は1950年以来過去10回以上行使されている。1956 年、エジプトがスエズ運河を国有化したことを受 けてイギリスとフランスは軍事攻撃によって、スエズ運河の一部を占領した。国連安保理の提案した停戦決議案はイギリスとフ ランスの拒否権発動によって却下された。そこでアメリカは停戦と両国軍の撤退を総会に訴えた。これを受けた総会は『平和の ための結集』決議の下に緊急総会を開き、その結果採択された断固とした決議により、イギリスとフランスは1週間も経たない うちに軍をエジプトから撤退させた。
『平和のための結集』決議は次に1956年、ハンガリーに軍事介入したソ連が安保理で撤退を要求された際拒否権を行使したため、それに対抗するためにアメリカは再び発動を提起した。緊急総会は開かれ、その結果ソ連はハンガリーに対する干渉の中止を勧告された。
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