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【ディアルバクル(トルコ南東部)=佐々木良寿】トルコのエルドアン政権は18日夜、緊急閣議を開き、対イラク開戦の際の対米協力について協議、米軍の領空通過に限定して19日に国会に承認を求める方針を決めた。政府スポークスマンのチェチク司法相が記者会見で明らかにした。これにより、米国の北部戦線構想は大きく後退、トルコからイラクに地上軍を進駐させることは不可能となった。
同司法相は、「国会に求めるのは、米軍の領空通過とトルコ軍のイラク派兵だ」としたうえで、「現時点では米国からの要請は領空通過だけだ。今後、新たな要請があれば改めて考える」と述べ、米国も了解していることを示唆した。同司法相はさらに、開戦時の難民流入阻止に向けてイラク側国境地帯に緩衝地帯を構築することを目的にしたトルコ軍のイラク進駐については「米国の同意を得ている」と述べた。
米軍展開問題を巡っては、エルドアン首相が国会による新内閣の信任投票を最優先する立場を示してきたことから宙に浮く形となっていたが、ブッシュ米政権がフセイン大統領に最後通告をするなど、事態が急展開したのを受けて、17日にはセゼル大統領と同首相、オズコク軍参謀総長が緊急協議。「緊急措置を講じる」としていた。
(2003/3/19/13:16 読売新聞 無断転載禁止)