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【クウェート大木俊治】イエメンからの報道によると、同国の首都サヌア北東約150キロのマリブにある石油生産施設で18日、従業員の米国人やカナダ人ら3人が銃撃され死亡した。撃ったのはイエメン人の男で直後に銃で自殺した。男の身元は不明で動機もわからないが、国営サバ通信は、ブッシュ米大統領の対イラク攻撃をにらんだ「最後通告」に反発したテロとの見方を伝えている。
ブッシュ大統領が17日の演説で、対イラク攻撃に向け「最後通告」を行ったことを受け、米国土安全保障省はテロの危険度を示す警戒表示(5段階)を、上から2番目に高い「オレンジ」に引き上げたばかりだった。
中東各国では昨年から、米国人を狙った襲撃事件が相次いでいる。イエメンでは昨年12月、病院で男が銃を乱射し米国人医師3人を殺害。同年10月にはクウェートで、訓練中の米海兵隊員がクウェート人の武装2人組に殺害された。同月には、ヨルダンでも米国際開発局(USAID)職員が射殺された。
[毎日新聞3月18日] ( 2003-03-18-21:57 )