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ネット賭博サイト、「サダムの運命」を賭けの種に
2003.03.29
Web posted at: 06:37 JST
-AP
(AP) サダム・フセインに残された日々は本当にわずか? ひとつ賭けてみる?
ならば、ウェブ・ブラウザーでインターネット上の数あるギャンブルサイトへ飛び、かの独裁者がいつまでイラク大統領でいられるかの賭けを見てみるのがいいだろう。そのうちのひとつ、www.tradesports.comだけで125万ドル(1億5000万円)の掛け金がこの質問に注ぎ込まれている。
同サイトによれば27日現在、フセインが今月末まで大統領であり続ける確率は90%。しかし4月末までとなると、その可能性は3対1に過ぎなくなる。
ネット最大の合法・認可済みスポーツ賭博サイトを自称するbetonsports.comでは、6月末までサダムがバグダッドに残り続ける可能性は15対1、それまでに米国に捕らわれる可能性は5対1としている。
このような賭けは悪趣味だとの声に対して、tradesports.comを研究対象としているスタンフォード大のエリック・ツイツヴィッツ教授(経済学)は反論する。「確かに戦争は恐ろしいものだ。しかしあなたはその情報を得たいと思うはずだ」。そしてこれらのサイトは格好の情報源となり得る、と彼は言う。
tradesports.com自身はオッズを設定せず、賭けは参加者同士が直接先物取引をするかたちで行われる。最も人気の高い「サダム保険」は、フセイン大統領が3月30日までに失脚すれば100ドルが支払われるというもの。彼が在任していれば何も支払われない。
この先物商品は、取引が始まった昨年9月の時点では、60ドル前後で売られていた。そのころはサダムが翌春まで政権を維持する見込みは十分あるように思われた。その後、国連安保理による大量破壊兵器査察を巡る議論とイラクの査察受け入れ表明を受けて、米国の国際戦略の行き詰まりでフセイン政権存続の可能性が強まったことから25ドルまで下がった。
12月、パウエル国務長官がイラクの武器開示の不十分さを非難した国連演説で価格は反騰した。その後は下落し、1月に国連査察官がイラクの弾頭が化学兵器を搭載可能であることを発見した折に小幅な反発があった。
しかし、空爆が3月19日に始まってから相場は本格的に動き出した。数日中のフセイン失脚を見越して、価格は19ドルから最高値の88ドルに急騰した。だが、第2次湾岸戦争は第1次よりも長くなることが明らかになると、期限が残り10日を割った商品の価格はたちまち下落。27日午後には約10ドルで取り引きされていた。
「金融市場のよい点は、人の思惑が実際の取り引きで証明されるところだ」とツイツヴィッツ教授は言う。「この市場の動きは、公に入手可能な情報によって一般の人々がどう思ったかをあらわすよい証拠だ」
ツイツヴィッツ教授と共同研究者らによる論文によると、興味深いことに、原油価格と証券市場は「サダム保険」と連動して動いているという。