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東京新聞
震源から地震の揺れがやってくる前に、電磁波で地震発生を検知できることを、本蔵義守東京工業大教授(地球惑星電磁気学)らの研究チームが発見した。
従来知られていなかった新現象だ。同教授らは地震警報を一秒でも早く出せればより大きな防災効果があると指摘。早期警報システムへの応用を期待している。
新現象の発見は偶然だった。一九九九年八月にトルコ北西部を襲ったコジャエリ地震=マグニチュード(M)7・4=の発生時にたまたま、震源付近で電磁気の強さや向きを観測していて、電磁波をキャッチした。
データ解析の結果、深さ一五キロの地下で起きた地震の始まりから約二・五秒後に電磁波を検知できたことが分かった。地震波が届いて地面が揺れ始めたのは、その約〇・七秒後だった。
電磁波は、地震波の約五万倍の速度で進む。このため、震源から遠ざかるほど、揺れの到達より早く電磁波で地震を検知できる。
大地は電気を通し、地球のつくる磁場の中にあるので、地震で大地が揺れれば電流が流れ、電磁波を起こす。本蔵教授らはこの現象を「地震ダイナモ効果」と名付けた。
この電磁波は微弱だが、工場などから出る人工の電気信号が少ない未明の時間帯だったため観測できたという。
気象庁の「ナウキャスト」など早期警報システムは地震波の中で速く伝わる「P波」(縦揺れ)をとらえ、その後に来る「S波」(横揺れ)に備えるよう警戒を出す。地震ダイナモ効果を利用できれば警報をさらに早められる。
本蔵教授は「今までなぜ気付かなかったのか不思議。発生の仕組みを理論的に検証し、日本での観測態勢づくりも検討したい」と話している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030526/eve_____sya_____004.shtml