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04/30 17:47 地震で最大死者821人 岡山県の推定、国と大差 社会535
岡山県は三十日、東南海・南海地震が同時に発生した場合、県内
の死者数は最大で八百二十一人、倒壊や火災による建物被害は約九
万五千五百棟とする被害想定を発表した。
四月十七日に国の中央防災会議が発表した被害想定が同県の死者
を「わずか」、建物被害を約九百棟としたのを極端に上回った。県
は「独自の地盤調査の結果、液状化現象による建物倒壊を多数に見
積もったため」と説明している。
同県によると、前提となる地震はマグニチュード8・6で、最大
「震度5強」との想定は中央防災会議と同じだった。
しかし県は、独自に実施した約三千三百地点のボーリング調査の
データを基に算定した結果、中央防災会議が震度5弱とした地域の
ほとんどを震度5強と推定。
地震動と液状化で建物八千八百十九棟が倒壊し、最も火災が多い
冬の午後五―七時の発生で、最大で八万七千棟近くが焼失、逃げ遅
れた住民八百二十一人が死亡する恐れがあると結論付けた。
県は今回の結果を地域防災計画に取り入れるとともに建物の耐震
化を推進。今後、残る津波や斜面崩落による被害推定を急ぐことに
している。
(了) 030430 1746
[2003-04-30-17:47]
nifty共同通信24時間ニュース