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(回答先: 04/16 02:01 死者数最大で2万7千人 経済的損失は70兆円 東南海地震 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2003 年 4 月 16 日 18:30:27)
04/17 18:45 最大で死者2万5百人 経済的被害は56兆円 東南 内政11
東南海・南海地震の被害想定を検討していた政府の中央防災会議
の専門調査会(座長・土岐憲三立命館大教授)は十七日、関東から
九州にまで被害が及び、死者数は最大二万五百人、重傷者数は二万
九百人とする結果を発表した。揺れなどで全壊する建物総数も最大
六十一万五千九百棟、経済的な被害は最大で計五十六兆円に上ると
した。
今回の被害想定は、東海地震の想定(死者一万人)や阪神大震災
の被害を大幅に上回る。「阪神大震災の被害は点、今回の被害は広
域的に面で起きる」(土岐座長)だけに避難体制や広域的な防災対
策の確立が不可欠だ。
調査会は六月末に防災対策をまとめ中央防災会議に報告。七月に
施行する東南海・南海地震防災対策推進特別措置法に基づき、推進
地域を指定し防災対策基本計画など各種計画の策定を急ぐ。
最も死傷者が多いのは、阪神大震災が起きたのと同じ冬の午前五
時に発生した場合で、死者数は(1)建物の倒壊で六千五百人(2
)津波で避難率が71%だと三千三百人、避難率が20%だと八千
六百人(3)急傾斜地の崩壊で千九百人(4)火災で風速十五メー
トルは四百人―と算定。地滑りなども考慮し一万一千九百人―一万
七千四百人と幅を持たせた。
さらに、地震によって津波を避ける水門が閉鎖できない場合は最
大で三千百人増える。
建物被害は午前五時、風速十五メートルで三十五万三千二百棟。
午後六時では火災が増え最大。
調査会は昨年十二月、地震の揺れによる建物の倒壊などで最大七
千四百人が死亡すると発表。さらに、津波被害などを加えれば最大
二万七千人、経済被害は最大七十兆円とする被害想定案を策定、精
査していた。
被害は、東南海地震と南海地震がマグニチュード8・6で同時に
起き、東海から四国の太平洋岸を中心に震度6以上の揺れ、五メー
トル以上の津波が起きたと想定した。
(了) 030417 1844
[2003-04-17-18:45]
04/17 18:01 大被害の想定に地元は驚き 防災意識の向上を再確認 内政502
中央防災会議が十七日発表した東南海・南海地震の被害想定につ
いて、地元の自治体はこれまでにない大被害の想定に驚く一方、防
災意識向上という課題を再確認した。
津波による死者数が三千三百人とされた和歌山県の総合防災室は
「被害者数を具体的に算定したことはなかったが、想像より相当多
い。海岸に平地がへばりついている地形の影響だろうか」と驚きを
隠さない。
同県では昨年十一月、沿岸二十一市町で津波避難訓練を実施し約
一万六千人が参加。地域防災のリーダーを育てる研修会を開くなど
意識を高める施策を急ピッチで進めている。同室は「地震が起きれ
ば津波が来る、すぐ逃げるという意識を持ってもらうことが大事だ
」とした。
また、徳島県消防防災安全課は特に、避難意識が低いと高い場合
より死者が二倍以上になるとの想定に注目する。同課の宮原英夫企
画監は「昔は祖父母から孫に災害の経験が伝えられたが核家族化で
難しくなった。できることを地道にやるしかない」と話した。
高知県危機管理課の担当者は「国が大規模な被害想定を公表した
ことで、今後の防災政策の充実につながる。自主防災組織作りなど
で県民の意識を高めることがより一層必要だ」とした。
県は独自に南海地震による被害想定を作成中。担当者は「国とは
想定する地震の規模が違うが、津波による被害の解析手法などを国
から聞き、今後の参考にしたい」と話している。
(了) 030417 1801
[2003-04-17-18:01]
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