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5月29日(ブルームバーグ):新型肺炎、重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染被害に関する主な経緯は次の通り。世界保健機関(WHO)が28日発表したところによると、世界のSARS感染者は8240人、死者は745人に上っている。
・2002年11月:香港のメディアが中国南部・広東省で肺炎の感染が拡大していることを初めて報道。同省広州市がパニックに陥った。中国は世界保健機関(WHO)への報告をしなかったうえ、地元メディアの報道を規制。
・2003年2月:患者からSARSに感染した64歳の医学部大学教授が香港に渡航。九竜地区のメトロポール・ホテルに滞在した。同教授から感染した複数の宿泊客が、その後、香港、カナダ、シンガポール、ベトナムで感染を拡大させた。
・3月13日:香港衛生当局が医療関係職員23人を肺炎に感染させた不可解な病気の原因を究明していると発表。WHOはベトナムで27人が感染したと発表した。
・3月14日:シンガポールが9人の感染を初めて報告。
・3月20日:米疾病管理予防センター(CDC)が米国初となる11人の感染者を報告。
・3月24日:CDCが通常の風邪の原因でもあるコロナウィルスの一種がSARSの原因になっている可能性があると認定。その後、複数の研究所がこの認定を確認した。
・3月25日:シンガポールが感染阻止のため数百人を隔離。翌26日、大学を除くすべての学校を休校とした。過去50年間で初めて。
・3月27日:香港が休校措置。感染の可能性がある市民に検査を義務付けた後、自宅待機を命じた。
・3月31日:香港が過去最高となる80人の新たな感染者を報告。また、213 人の感染者を出した九竜地区の集合住宅アモイ・ガーデンズを封鎖した。翌4月1日に住民を隔離。その後、住民329人の感染が確認された。
・4月2日:WHOが初めての渡航自粛勧告。香港、広東省への不要不急の渡航を控えるよう警告した。中国が数日間にわたる拒絶の末、国連調査団による広東省訪問を認めた。
・4月9日:マレーシアが中国、香港からの渡航者の入国を禁止。カナダおよびベトナム人入国者にビザ取得の義務付けを開始した(抗議に対応し、4月17日に両規制を撤廃)。
・4月20日:中国が北京市の感染者数を実際より少なく報告していたことを認め、衛生相と同市知事を更迭。感染者数は毎日更新されることになった。この結果、同市の感染者数は52倍に拡大、世界で最も感染者が多い都市となった。
・4月24日:WHOが北京市とトロント市への渡航自粛を勧告(トロント市への渡航自粛勧告は4月30日に解除)。
・4月28日:中国が203人の新規SARS感染者を報告。感染者数を毎日更新し始めた4月20日以来、最大。
・5月8日:WHOが台北市と中国の複数の省への渡航自粛を勧告。
・5月14日:WHOがカナダの感染国認定を解除。
・5月18日:WHOが24時間以内にSARS感染国の認定解除を予定していたシンガポールで新たな感染例(同国は新たな感染例が5月31日まで報告されなければ、認定解除となる)。
・5月21日:WHOが台湾への渡航自粛勧告の対象を、これまでの台北市から台湾全土に拡大。
・5月22日:WHOが国際的な疾病警戒システムを構築するための基金を設立。
・5月23日:WHOが香港と広東省への渡航自粛勧告を解除。
・5月24日:香港の新規SARS感染者がゼロに。感染拡大が始まって以来、初めて。
・5月26日:WHOがカナダをSARS感染国に再び認定。同国が34人に感染の疑いがあると報告したため。
・5月28日:中国が4人の新規SARS感染者を報告。感染拡大が始まって以来、最低。
香港 Joshua Fellman 東京 柴田 広基 Hiroki Shibata
Last Updated: May 29, 2003 01:49 EDT
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=80000003&sid=aq1z_oU7ixBU&refer=top_kaigai