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内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)のダイオキシン類が、細胞内で女性ホルモンの働きを乱す仕組みを、東京大学分子細胞生物学研究所の加藤茂明教授らのグループが解明した。女性ホルモンがないとその代役を務め、ある時は作用を阻害していた。29日付の英科学誌ネイチャーに発表する。
女性ホルモンが細胞内に入ると、ペアを組む物質「受容体」と結合し、特殊なたんぱく質を作る。この結果、女性は、体つきが女性らしくなったり、女性生殖器が発達するが、男性で欠乏すると精子を作れなくなる。
加藤教授らは、乳がん細胞や子宮の細胞に、女性ホルモンがない状態でダイオキシン類を加えて培養したところ、女性ホルモンが作るたんぱく質ができていることを確認。詳しく調べると、ダイオキシン類は、独自の受容体と結合し、女性ホルモンと同じ働きをしていた。一方、女性ホルモンがある環境では、同じ結合体がたんぱく質の生成を邪魔することも突き止めた。
(2003/5/29/02:07 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20030528i515.htm