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新型肺炎SARSの予防のため、中国の北京工業大と日本のベンチャー企業、ディナベック研究所(茨城県つくば市)が共同でワクチン開発をすることになった。SARSウイルスの遺伝子を用いた「遺伝子ワクチン」で、数カ月後には試験製品ができ、中国で動物実験が始まる見通し。米国でも同様の研究が始まっているが、日中共同のワクチン開発は初めてだ。
このワクチンは、ウイルスの遺伝子の一部をベクター(運び屋)に組み込んだもの。ワクチンは体内で抗原となるたんぱく質をつくり、SARSウイルスに対する免疫を高める。
SARSウイルスのどのたんぱく質が抗原となるのかはまだわかっていないが、「祖先」であるコロナウイルスをもとに予測する。北京工業大がSARSウイルスの塩基配列を解析し、それに基づいて同研究所がワクチンを製造する。動物実験などで効果を確かめたあと、臨床試験に入る。
北京工業大は中国政府の指定を受けてSARSの治療薬やワクチンの研究を進めている。ディナベック研究所は95年に官民の出資で設立され、遺伝子治療用ベクターの開発などで知られる。
長谷川護所長は「現在のSARS対策には間に合わないが、この先もずっと発症の危険は続く。日本の遺伝子ワクチン技術を長期的なSARS対策に役立てたい」と話す。 (05/25 05:52)