現在地 HOME > 掲示板 > 不安と不健康4 > 577.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: Re: 女性が感染しやすい? 新型肺炎でWHO 共同全文 投稿者 へなちょこ 日時 2003 年 5 月 25 日 21:18:28)
▼レクチャー1:「感染経路」▼
続いて、小児感染科の蔡医師が学術討論会を開き、「直面するであろう最悪の
状況」という題で、数日来の新型肺炎の院内での可能なウイルス拡散ルートに
ついてレクチャーし、もし新型肺炎患者に気を払わなかったり、区分隔離をき
ちんと行わなかった場合に、いかなる最悪の状況が我々を待ちうけているのか
説明した。可能な感染ルートとはおよそ次のようなものである。
ルート1
曹姓の女性。4/6発症、4/9和平病院で診察ののち、台大病院に転院、
4/9放射線技師に伝染、4/16発症し三軍総合病院に転院。
ルート2
胡姓の男性。4/18蜂巣炎でA7に急患入院、4/20に自ら退院、
4/21発症で急患にかかりその後台大病院に転院。
4/18急患医師に伝染、4/22発症、同じ病室の2名の患者、4/22に発症。
急患看護師1名、4/23発症。
急患看護実習生2名、4/23発症。
医療検査技師1名、4/23発症。
ルート3
B8に不明な患者。
B8の婦長、4/17発症。
B8の書記,4/19発症。
B8の看護師3名、患者7名、事務員1名、入院医師1名、
看護スタッフ1名、4/21〜4/23発症。
洗濯係2名、それぞれ4/16と4/20に発症(B8の洗濯物を扱ったせいか)
このうち2名の洗濯係は中国大陸籍で、B8からこの2名に伝染したのか、こ
の2名からB8に伝染したのか不明のままである。
▼レクチャー2:「感染形態」▼
コロナウイルスの変種は唾液、便、尿の中にひそみ、口や肛門などに見られる。
ウイルスのレセプタは人間の口腔、鼻腔の粘膜、目や肛門などの粘膜にあるが、
皮膚にレセプタは存在しない。したがって、いわゆる接触伝染とは粘膜接触に
よるものであり、皮膚接触ではない。だから、マスクの外側に触れた手で目を
触ったり鼻をほじったりしてはいけない。飛沫や便による伝染は、マスク着用
とこまめな手洗い、汚物の慎重な扱いによって避ける。空気感染とはウイルス
が痰や飛沫に付着することなく空気中に自由に飛び散って感染する。この場合、
マスクで防ぐことは不可能である。風通しの悪いところに長時間にいないで、
寝る時は窓を開け、風通しをよくしてエアコンは切っておく。今後我々は寝る
時には互いに少なくとも1メートル以上離れ、マスクはつけたままにしておく。
ウイルスは湿度の高い環境で1日は生存できる。したがって、エレベーターの
ボタンに触れる時は必ず手袋をする。環境消毒を1日1回行うのはこのため、
つまり、間接接触感染を防ぐためである。
もしウイルスを吸い込んだら、感染する確率は50%である。発病する人のう
ち、10〜20%が挿管する必要があるほど呼吸困難に陥る。香港での経験か
らすると、可能病例の死亡率は本来考えられていた3%から、10%に上がり、
人工呼吸器や医療人員の不足を招くだろう。経験的には、人工呼吸器の助けを
借りて治療を行えば、80〜90%の勝算で、これは発病発症の可能性が非常
に高い病例の場合である。人工呼吸器のない状況でとった統計は今のところな
い。しかし、すでに多くの人が新型肺炎にかかっているはずで、それが軽い症
状ですんでいるとすれば、ヒト全体から見れば生存率の非常に高い病気である
と言えるかもしれない。