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【香港・成沢健一】香港大学の研究チームは23日、新型肺炎「重症急性呼吸器症候群」(SARS)の感染源について、ジャコウネコ科のほ乳類であるハクビシンの可能性が強いと発表した。SARS感染が最初に確認された中国広東省では、野生動物を好んで食べる習慣があり、SARSとの関連も指摘されていた。ハクビシンから検出したコロナウイルスの遺伝子配列がSARSウイルス(新種のコロナウイルス)と酷似しており、感染予防策を確立するうえで注目されそうだ。
感染者から検出したSARSウイルスは、ネズミや牛から検出されたコロナウイルスと遺伝子の塩基配列が似ていることが分かっていた。研究チームは、中国広東省の深セン疾病予防対策センターと合同で、同省で食用にされているハクビシン、シカ、ウサギなどについて調査を進めた。
その結果、シカやウサギからはコロナウイルスが発見されなかったが、ハクビシンはサンプルとした4匹の便から、SARSウイルスと遺伝子の塩基配列がほぼ同じコロナウイルスを検出した。
ハクビシンは中国南部や台湾などに生息しており、広東省の野生動物を扱うレストランでは定番メニューとなっている。以前から食用とされてきたが、研究チームはハクビシンの体内でウイルスが変異し、新たな感染症としてヒトにうつったものとみている。
研究チームの袁国勇教授は「ハクビシンの肉を加熱した後では感染する危険性は低いが、便や分泌物に触れて感染したのではないか。野生動物を食べる習慣を改めることは難しいが、販売や調理に対する管理を強化する必要がある」と指摘した。
広東省で昨年11月に感染が確認された仏山市の男性は、発症前に野生動物を食べていたと地元紙などが報じている。また、昨年12月に発症した調理師は、深セン市のレストランで野生動物を扱っていたとされている。
[毎日新聞5月24日] ( 2003-05-24-03:01 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030524k0000m030191000c.html