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【ワシントン斗ケ沢秀俊】米国の著名な環境シンクタンク「ワールドウオッチ研究所」は22日、世界の環境をめぐる最新の動向をまとめた「バイタルサインズ2003」を発行した。エイズなどの感染症による死者は世界で年間約1400万人に達し、がんによる死者の約2倍。アフリカと東南アジアで、世界の感染症死者の約75%を占めているという。
バイタルサインズは地球サミットが開催された92年から毎年発行されている。03年版は環境や食糧、エネルギー、健康、軍事などの各分野で計36項目について、詳しいデータを示しながら分析。世界の富裕国20カ国と最貧国20カ国の国民1人当たりの収入格差は、60年に比べて2倍に増大したという。「貧困が戦争や感染症の流行に結びつき、世界の安定を損なっている」と指摘し、格差の是正と貧困の撲滅を訴えている。
著者の一人のマイケル・レンナー主任研究員は「重症急性呼吸器症候群(SARS)がアジアの経済だけではなく、世界の航空関連業界を脅かしているように、感染症が世界に与える影響は大きい。世界が貧困の解決に失敗したことが、感染症やテロ、戦争の背景にある」と述べている。
[毎日新聞5月23日] ( 2003-05-23-20:41 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030524k0000m030085000c.html