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腎臓病で人工透析を受けている患者は、健康な人より10倍も高い割合でE型肝
炎の感染歴があることを、国立感染症研究所などの研究グループが突き止め、福岡
市で開催中の日本肝臓学会で22日発表した。
E型肝炎は主に飲食物から経口感染するが、医療関係者の感染歴も一般の3倍に
上っていることから、研究者は「院内感染の可能性もあり、実態調査が必要だ」と
指摘している。
同研究所感染病理部の阿部賢治主任研究官らは、首都圏の約1000人の血液を
分析、過去に感染したことを示す物質(抗体)の有無を調べた。その結果、抗体を
持つ人は、子供が246人中ゼロ、健康な大人で200人中6人(3%)なのに対
し、透析患者は60人中18人(30%)に上った。医師や看護師など医療従事者
も87人中8人(9%)が抗体を持っていた。
肝炎の中でも主に血液感染するC型は透析患者の感染率が高いことが知られてい
る。献血の安全検査などが不十分だった時代に、透析後の貧血を治療するための輸
血や、透析装置を通じて広がったのが大半と見られるが、最近でも新たな感染が散
発的に起きている。
阿部主任研究官は「E型も、C型と同じような経路で透析患者に感染した可能性
がある」と見る。医療従事者については「看護補助職員の抗体保有率が高い。患者
の排せつ物の処理時に感染するのでは」と推測している。
(2003/5/22/14:33 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20030522i405.htm