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台湾衛生署(厚生省)は17日、今月8日から13日まで日本を観光し、台湾へ戻ってから新型肺炎の重症急性呼吸器症候群(SARS)を疑われて隔離されていた台北市の馬偕記念病院の台湾人男性医師(26)をSARS患者と認定した。厚生労働省は、医師の立ち寄った先に行って発熱などの症状が出ている人は、最寄りの保健所に電話で相談するよう、呼びかけている。
医師は遺伝子検査法(PCR法)の結果、SARSウイルスに陽性反応を示した。17日も熱はあるが、症状は安定しているという。
医師は集団感染が起きた馬偕記念病院の救急診療部に勤務。病院によると、今月4日夜から翌朝まで救急診療部で勤務に就いていた。勤務中は特殊な医療用マスクのN95マスクをして標準の防護服を着ていた。SARS患者への直接の接触や診察はしていなかったが、同じ部の一般観察区域には後に死亡した男性のSARS患者がいた。
一方、医師は日本旅行中にせきの症状がなく、団体ツアーで日本人との接触は限られていたとみられる。このため、厚生労働省は「いまのところ2次感染の可能性は低い」としているものの、医師が宿泊した大阪、京都、香川、兵庫のホテルなどで従業員に続き、宿泊客の調査にもとりかかる。団体ツアーは兵庫県から香川県の小豆島に渡る際にフェリーを利用しており、この同乗者も調べる必要があるか検討している。
また、情報提供や問い合わせに素早く対応できるよう、自治体との連絡窓口のオペレーションセンターを省内に設置した。都道府県から「連絡や発表が届くのが遅い」と批判されたためだ。約10人の職員と疫学調査や院内感染対策の専門家を配置する。
さらに、台湾人医師が関西空港から入国した際、SARS感染の可能性がある医師だと把握できなかったことを受けて、航空機内で配布する問診票に、職業やSARSの可能性のある人との接触歴の記載を追加する検討を始めた。
一方、厚労省は、この医師らの団体ツアーが利用した貸し切りバスの日本人運転手が13日夜から発熱し、16日から入院してSARSの「疑い例」となっていることを明らかにした。現在は平熱に戻り、呼吸器に持病があったことなどから、同省は「SARSの可能性は低い」とみている。 (05/17 21:52)