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【ワシントン=吉田透】米上院本会議は16日、発展途上国のエイズ対策支援
のために向こう5年間に総額150億ドル(約1兆7000億円)を投じることなどを
盛り込んだ法案を賛成多数で可決した。下院はほぼ同じ内容の法案を可決済
み。6月初めの主要国首脳会議(エビアン・サミット)までにブッシュ大統領の
署名を経て、新法が成立する見通しとなった。
同法案は、世界規模でのエイズ対策で米国が中心的な役割を果たすべきだと
するブッシュ大統領の提案に応じる形で、上下両院で急ピッチで審議が進ん
だ。両院の法案には若干の違いがあり、一本化のための修正が必要だが、来週
中にも下院でその手続きが終わる見通し。
150億ドルの資金は治療薬調達や医療機関の整備、予防のための知識普及など
に充てる予定。700万人の人々をウイルス感染から守り、ウイルスに感染した
200万人が抗ウイルス剤による治療を受けられるようになるという。 (12:33)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20030517AT2M1700Q17052003.html