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【台北・飯田和郎】15日付の台湾の夕刊紙「中時晩報」によると、台湾大学付属病院の李源徳院長は、台湾での新型肺炎「重症急性呼吸器症候群」(SARS)の感染者が総計3000人(15日午前現在、264人)に達する可能性があると語った。同院は台湾医学界で最も権威がある医療機関とされる。
同紙とのインタビューで明らかにした。李院長は1918年に猛威を振るい、世界中で2000万人以上の犠牲者を出したスペインかぜと、SARSが「新型伝染病として春に流行し始め、幼児より成人の死亡率が高い点がよく似ている。(スペインかぜのように)秋まで続くのかどうか、歴史の繰り返しを非常に憂慮している」と述べた。
さらに、SARS禍に遭った他の地域と比較、香港とシンガポールのそれぞれの総人口と感染者の割合から推測すると、台湾では総計3000人(最少で1600人、最大で6100人)が感染する可能性があると指摘した。
また、ピーク時には一時に800人の感染者が出ると予測。同院の過去の統計をもとに「感染者は1人平均32日間、入院した。800人の感染患者がいれば、少なくとも医師200人、看護士1800人が必要。政府は専門の医療スタッフの育成を急ぐべきだ」と提言した。
台湾では台湾大学付属病院を含め、大規模医療施設に搬送された急患からSARSの院内感染が各地で発生している。同院でもSARSに感染していた急患と同時期に、1642人が急患として治療を受けていたことが判明、台北市衛生局は該当者に対し、自宅などでの隔離措置を取った。
[毎日新聞5月16日] ( 2003-05-16-11:09 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030516k0000e030022001c.html