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痴呆(ちほう)を引き起こすアルツハイマー病の原因とされるたんぱく質ベータアミロイド。そ
れが特定の大きさの球状の複合体になったときだけ神経細胞を殺すことを、三菱化学生命科学研究
所の星美奈子主任研究員らが見つけた。この複合体をアミロスフェロイドと名付け、米科学アカデ
ミー紀要(電子版)で近く発表する。発症の仕組みの解明や予防・治療法開発の手がかりとなりそ
うだ。
星さんらは、化学合成した純粋なベータアミロイドを水に溶かしてゆっくり回転させ、様々な大
きさ、形状のベータアミロイド複合体をつくった。それぞれの毒性を調べたところ、直径が10〜
20ナノメートル(ナノは10億分の1)の球状になった複合体だけが神経細胞を死滅させた。
アルツハイマー病の患者の脳には大量のベータアミロイドがたまっていることは知られている。
しかし、相当の量がたまっていても発病しない人もいることから、星さんらは量だけでなく、ベー
タアミロイドの形が影響すると考えて研究を進めてきた。
理化学研究所脳科学総合研究センターの西道隆臣チームリーダーは「毒性の強いアミロイド複合
体の形を明らかにしたのは初めてだ。今後は、アミロスフェロイドが脳の中に存在し毒性を発揮し
ていることを確かめる必要がある」と話す。
(05/13 16:51)
http://www.asahi.com/science/update/0513/002.html