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AP通信が8日報じたところによると、カンボジア北西部ラタナキリ州で原因不明の伝染病が流行し、これまでに7人が死亡した。最初の感染者は3月2日に発見され、新型肺炎SARSに似た症状が出ていたことからSARSの疑いが持たれたが、非政府組織(NGO)の医師らが1週間にわたり調査した結果、原因不明の別の病気であることが判明した。現在、約30人が感染しているもようだ。 病気が流行しているのは首都プノンペンから北東325キロメートルに位置する同州ボーホック村とピン村。一番近い診療所まで車で3〜4時間かかるところで、少数民族が暮らしている。2つの村の人口は合計392人。
ラタナキリ州はカンボジアの中でも特に開発が遅れている州で、舗装道路はほとんどない。多くの少数民族が居住しているが、研究はほとんど行われておらず、実態はよくわかっていない。
カンボジアではこれまでのところ、SARSの感染例は報告されていないが、検疫・医療体制ともに不十分なうえ衛生状態も悪いことから、もし感染者が出た場合は爆発的な流行になると懸念されている。<カンボジア>
http://news.goo.ne.jp/news/nna/kokusai/20030512/20030512icn001A.html