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【香港=関泰晴】香港大などの研究チームは11日、現在のところ有効な治療法が見つかっていない新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)に対して、エイズウイルスの増殖を防ぐ抑制剤を応用すると効果がある可能性があり、新薬開発に向けて研究中であることを明らかにした。
研究チームによると、SARSとエイズは、人体の細胞を破壊する仕組みに類似点が多いという。エイズウイルスの増殖を防ぐ効果がある複数のアミノ酸の合成物を使って実験したところ、SARSウイルスが細胞に侵入することを阻止することができたとしている。今後は、動物実験などを経て、新薬開発を目指す考え。研究チームはエイズ研究の第1人者である米国のデビッド・ホー博士も加わっている。
(2003/5/12/13:14 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030512it03.htm