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【香港・成沢健一】10日付の中国系香港紙「文匯報」は、SARSの世界への感染拡大の舞台となった九竜地区の「メトロポールホテル」で、トイレの清掃用具を通じて同じフロアにSARSウイルスが広がった可能性が強いと報じた。このホテルには、後に感染が確認された宿泊客が滞在していた期間に日本人77人も宿泊していたが、同じフロアの利用者しか感染しなかった理由が不明だった。
ホテルには、2月21日に中国広東省広州市の大学教授(64)が宿泊した。教授はSARSの症状が悪化し、3月4日に香港の病院で死亡した。香港大学が調査した結果、便に含まれたウイルスが便器などに残り、清掃スタッフが同じ用具で別室のトイレを清掃したことでウイルスが拡散した可能性が強いという。清掃スタッフはマスクや手袋をしており、感染を免れたらしい。
当時、同じフロアに宿泊していた客がSARSに感染し、シンガポールやカナダ、ベトナムにまん延するきっかけとなった。
また、同じフロアの宿泊客を訪ねた香港人の男性(26)が3月4日に「プリンス・オブ・ウェールズ病院」に入院し、院内感染が急速に広がった。さらに、この病院で人工透析を受けていた男性がSARSに感染、高層マンション群「淘大花園(アモイガーデン)」に住む親族を訪ね、300人以上の集団感染へとつながった。
[毎日新聞5月10日] ( 2003-05-10-20:34 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20030511k0000m030049000c.html