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(回答先: 封鎖した北京の隔離病院、スタッフ80人が新型肺炎の院内感染していた−讀賣新聞 投稿者 怪傑 日時 2003 年 5 月 07 日 22:40:38)
北京市の総合病院で4月上旬、新型肺炎の重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染患者を受け入れた後、医師不足などで混乱が起こり、医療従事者約80人が感染したことが7日までの中国の報道などで分かった。わずか1日の研修で事務員に診察室で働かせるなどの実態も示されている。他の病院や軍病院でも大規模な院内感染が起きていた模様で、北京で感染が急速に拡大した発端の状況が浮かんできた。
この病院は、北京大学人民病院で、1200床の入院設備を持ち、計約2300人の医師、看護師、職員らがいる。4月24日、外部へのSARS感染拡大を防ぐため、封鎖措置がとられ、出入りは完全に禁止されている。
華僑向け通信社「中国新聞社」の報道などによると、同病院が最初のSARS患者の入院を受け入れたのは、4月7日午後9時。張文康・前衛生相が「中国は安全」と記者会見したわずか4日後のことだった。
同月8日、当局からの指示に従い、院内に対策本部の「SARS防疫隊予備隊」を組織した。同病院には伝染病科も専用の隔離病棟もなかったため、急きょ30人の建設労働者を使った突貫工事で、酸素供給装置や上下水道を備えた隔離病棟を約30時間で完成させた。
同月17日、北京市衛生局が、同病院のほかの患者の一部を他病院に移したうえで、呼吸器科を拡大しSARS感染の疑いのある患者の外来も受け入れることを決定した。同科には1日200人を超える患者が訪れるようになった。
ところが、感染を恐れて、病院の職員が次々と出勤しなくなった。さらに、医師や看護師の発病も続いたため、人手不足が深刻化。このため、同月18日から、病院事務員たちに1日だけの研修を受けさせて、発熱して訪れた外来患者の診察室で医師の補助業務などをさせ始めた。患者の増加に伴い、隔離病棟内への医療機器の増設も必要になったが、防護服が足りず普通の服のままで作業を行わなければならなかったという。
人手不足と不完全な設備に、連日の治療、看護による疲労が重なって、医師や看護師らは次々と感染、発病していった。21日55人、22日60人、23日80人と急増し、24日に病院全体が封鎖された。
今月7日午後、北京市でSARS患者受け入れの指定病院の一つとなっている佑安病院の趙春慧院長がネット上で会見した。趙院長は、同病院でも受け入れ初期に、医療従事者に院内感染が発生したことを認めたうえで、「SARS発生はあまりにも突然だったため、慌てて準備が全くできなかった。病気について理解するのに時間が必要だった」とし、初期対応の難しさを強調した。
7日現在、北京市内の医療施設としては、人民病院を含む総合病院4カ所が封鎖され、指定病院など124カ所の出入りが制限されている。6日には解放軍302病院で、北京で初めてのSARS感染者から院内感染したという15人の医療従事者が退院したと伝えられ、軍病院でも当初、多くの院内感染が発生していたと考えられる。
中国衛生省によると、7日朝現在で、北京市の感染者は計2049人、死者は計110人になった。
(05/07 23:14)