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家畜の成長促進用の飼料添加物として使われて来た抗生物質と合成抗菌剤計12種類について、
ブロイラーを対象に「添加物使用」と「無添加」に分けて投与した実験で「成長に差は見られなかった」
との結果が出ていたことが四日、農水省の1991年当時の内部報告書で分かった。
家畜への多用が抗生物質の効かない薬剤耐性菌を生んだ一因とされ、人体への影響も懸念されている中で
農水省は報告書を公表せず、投与を放置する形になっていた。
同省は「報告書の目的は抗生物質の効果を調査することではない。他のデータでは効果は証明されている」
としている。
内部報告書のタイトルは「抗菌性飼料添加物の食肉等への残留調査報告書」で、まとめられた日付は
91年3月。調査は農水省が国内の試験機関に実験を委託。
飼料安全法で飼料添加物に指定している抗生物質と合成抗菌剤計29種類のうち、既に指定を取り消された
1種類を含む12種類を調べた。
実験対象は豚計約160匹とブロイラー計約270羽。
90年5月から10月まで豚は4週間、ブロイラーは8週間飼育し、これらの抗生物質を「使用した場合」
(量は4段階)と「無添加の場合」に分けて体重の推移のデータを集めた。
内部報告書は、ブロイラーについて「抗生物質の無添加と添加に著しい差は認められず、いずれも順調な
発育を示した」と結論。豚の方は「発育にやや差が認められたが、一定の方向は認められない」としている。 中日新聞2003.05.05