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【ワシントン2日共同】発展途上国での衛生対策や栄養状況の充実を進めない限り、世界で今後約20年間で新たに3200万人が視力を失い、その総数は7600万人に達するとの試算を、米英の研究グループが2日までにまとめた。
グループのケビン・フリック・米ジョンズ・ホプキンズ大準教授は「失明の原因となる病気の多くは、低コストで予防や治療が可能。この分野での途上国援助などを今、増やせば、失明者数を大幅に減らすことも可能だ」と指摘した。
グループは、各国の人口や経済成長率の予測などに、ビタミンAの欠乏や白内障、トラコーマなど失明 につながる病気の発生率などを加味し、2020年に視力を失う人の数を予測した。
その結果、人口増加が激しく、失明につながる感染症が多いインドやサハラ砂漠以南のアフリカなどの途上国、高齢化が進む中国などで失明者が急増。20年には2000年の約4400万人から、約7600万人にまで増えることが分かった。
だが、白内障手術が受けられる機会を増やしたり、衛生や栄養状況の改善などの疾病対策への投資を拡大したりすれば、2400万人にまで減らすことも可能という。
同準教授は「失明者の急増は、途上国にとって大きな経済的負担と、得られたはずの利益の損失につながる。先進国の援助を拡大しても十分引き合う投資になるはずだ」と話している。
ZAKZAK 2003/05/02
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_05/3t2003050233.html