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(回答先: 追跡調査 投稿者 ES 日時 2003 年 4 月 29 日 22:06:00)
新型肺炎の重症急性呼吸器症候群(SARS)の疑いがある人は自宅で待機するだけでなく、政府が監視する――。アジアの感染地域では感染拡大を防ごうと、「隔離策」が強まっている。その影響が日本人にも日本本土にもじわじわと忍び寄っている。感染拡大を封じ込めるためには、強硬措置もやむを得ないのか。それぞれの現場で模索が始まった。
■ペナン島で
マレーシアのリゾート地、ペナン島へ出張に来ていた日本人会社員(39)が4月23日、現地の事務所で電話を受けた。保健省の役人からだ。
「すぐホテルに戻ってください。戻らない場合は警察を呼びます」
同じホテルのフロアに宿泊中のパイロットが、SARSウイルスに感染した疑いがあるという。
ホテルに戻った会社員は「念のため10日間、ホテルに滞在してください」と言い渡された。「症状がないので帰りたい」と訴えたが、「名前はすでに日本政府に伝えてあるから成田で止められる」と言われると、従わざるを得なかった。
ホテルの隣にある長期滞在者用のアパートに移され、以降はここに缶詰めだ。部屋は広いうえ無料だが、食事はすべてルームサービス。マスクと手袋をしたボーイが運んでくる。外出はできない。保健省の役人が朝と昼、体温確認の電話をかけてくる。ゴールデンウイークがだいなしだ。
■国内のホテルで
横浜市内のある一流ホテルでは、香港や中国・北京市など、外務省が渡航自粛勧告を出した地域からの予約申し込みは「満室です」と答えて断っている。マニュアル化し、4月12日から実施した。香港などの客が宿泊していることを知った日本人宿泊予定客がキャンセルしてくる事態が続いていたからだという。
総支配人は「お客さんに不安を抱かせていいのか。一方、宿泊客を断りたくないという営業上の問題もある。私の判断で決めました。でも、これが本当に正しいのかどうか、いまもわからない」と話す。
別の横浜市内の一流ホテルも「4月2日から香港などのお客様はお断りしている」という。
一方、東京都内の一流ホテルの多くは、こうした宿泊客の受け入れ制限をしていない。
■教育現場で
東京都渋谷区のインターナショナルスクール「ブリティッシュ・スクール・イン東京」は、親が出張などで感染地域から戻った場合、その児童を1週間、自宅待機させている。これまで4人が親の出張のために自宅待機を命じられた。
この方針を文書で子供たちに手渡したのは4月3日。間もなく2人の親から「学校に来るのが大切と言っているのにどういうことか」と不満のメールが寄せられた。「集団の安全を守るためには必要な措置だ」と回答し、納得してもらった。 (05/01 00:41)