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カニクイザルの胚(はい)性幹(ES)細胞から、知覚神経や自律神経などの末梢(まっしょう)神経細胞をつくることに、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の笹井芳樹グループディレクターらが成功した。霊長類で、ES細胞から末梢神経細胞ができることを示したのは世界で初めてだという。29日、米科学アカデミー紀要オンライン版に発表される。
ES細胞は、あらゆる臓器や組織に育つ能力を秘めている。笹井さんらは去年、カニクイザルのES細胞から中枢神経細胞をつくることに成功したと報告していた。
今回は、ES細胞が分化を始めてから7日後に、BMP4と呼ばれるたんぱく質を加えた。すると、ほぼ1週間後に末梢神経細胞ができた。BMP4の濃度を微妙に調節することで、知覚神経細胞の割合を増やしたり、自律神経細胞の割合を増やしたりできるという。
笹井さんは「中枢神経系の病気だけでなく、末梢神経系の病気にも幹細胞治療の道が開けた。新生児5000人に1人の割合で排便障害が起こるヒルシュスプルング病などの治療につながる可能性がある」と話している。
(04/29 06:08)