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04/27 18:36 患者逃走説で外出控え 感染拡大懸念の中国内陸部 外信41
新型肺炎(SARS)患者が多発する中国内陸部。山西省の省都
、太原では「病院から(隔離)患者が逃げ出した」との話が広まり
、市民が外出を控える一方、感染を気にせず大勢で集まる出稼ぎ農
民も見られ、感染拡大の恐れが依然強いことを裏付ける。
「ホテルは大丈夫だが外には出ない方がいい。病院から患者が逃
げ出して、誰が病気をうつされたか分からないから」。空港でタク
シーに乗った矢先、運転手が緊張した口調で忠告してきた。市内で
も多くの市民が「患者逃走」の話を話題にしている。
市当局は逃走説を確認していないが、市民の間では「診療費を払
えない患者への病院の待遇が悪かった」「職員への感染を恐れ、病
院が一日に一度の食事しか食べさせなかった」―など、患者逃走の
理由がまことしやかに取りざたされている。
背景には地方の医療水準の遅れとともに、政府への根強い不信も
ある。「政府は都合のいいことは力を入れて宣伝するが、そうでな
いことは何でも隠してばかりだ」とある食堂経営者は不満をあらわ
にした。
山西省の感染者数は約二百人に上り、広東省、北京市に次いで多
いが、食堂経営者は「誰も信じてない。絶対にもっと多い」と力を
込めた。
二十七日は日曜日。本来なら朝から買い物客でにぎわう市内の百
貨店は人影もまばら。新型肺炎患者専用の救急車がサイレンを鳴ら
し大通りを疾走して行く。観光客が大幅に減り、営業を停止したホ
テルも多いという。
その半面、マスクをせずに市内を行き来する人も目立つ。太原駅
前の通りには出稼ぎの農民百人余りが集まり、雑談などをしながら
仕事を待っていた。一人もマスクをしていないが「病気が怖くない
かだって? 関係ないよ」と素っ気ない。
通り掛かった市民は「地方出身者は予防意識が低いから近づかな
い方がいい」と言って足早に去って行った。(太原、共同=加藤靖
志)
(了) 030427 1836
[2003-04-27-18:36]
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