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【北京=石川正浩】中国衛生省は27日、同日午前10時までに北京市の新型肺炎、重症急性呼吸器症候群(SARS=サーズ)感染者が累計で1114人になったと発表した。北京テレビは同日、同市でSARSのために7600人が隔離されていると報じた。
北京市で隔離されているのは感染者や感染の疑いのある人のほか、感染者と同じ職場で働いていた人や家族、同じ交通機関を利用した人などが対象とみられる。
北京市の感染者は1日で126人増えた。死者は8人増え56人となった。感染者が1000人を超えた省、自治区、直轄市は広東省(27日午前10時時点で1382人)に次いで2番目。死者は同省(51人)を超えた。全国の感染者は161人増の2914人(うち死者は9人増の131人)になった。
一方、衛生省は隔離治療の徹底を求める緊急通知を全国の病院などに出した。新華社電が27日伝えた。隔離病室と他の病室を厳格に分け、隔離病室の出入り口に標識を設置するよう促したり、入院患者への見舞いやつき添いの原則禁止などを要求している。