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耐性HIV、日本でも拡大?
エイズ治療薬が効きにくい「耐性エイズウイルス(HIV)による感染が、日本でも広がりつつあることが、治療の拠点施設・国立国際医療センターの調査で初めてわかった。
治療を中断するなどした患者の体内で、薬への抵抗力を持つウイルスが増え、他の人に感染しているらしい。
調査した井田節子・治療研究開発専門官は、「相当数の耐性HIV感染者がいると見られ、早急な実態把握が必要だ」と指摘。17日から福岡市で開かれる日本感染症学会で発表する。
井田専門官は、同センターの外来で2001、02年にHIV感染者と診断された人のうち、治療経験がない205人について調査してみた。すると、約4%にあたる8人が、耐性HIVに感染していることがわかった。
耐性HIVは、治療を途中でやめた患者、治療してもウイルスの量が十分に抑え込めない患者の体内で出現したと見られている。遺伝子の一部が変わってしまい、現在の治療薬の効果を少なくしてしまう。
また、数か月の間に感染したとみられる感染者21人だけを見ると、耐性HIVの保有者は約15%の3人となり、保有率が高くなった。井田専門官は「感染時期が近い人ほど、耐性HIVの保有率が高まっているのが懸念される。今後の動向に注意すべきだ」と話す。
耐性HIVの感染者は、欧米では初期感染者全体の10%程度いるとする報告が出され、社会問題化している。日本では調査が不十分で、具体的なデータがまとめられたのは初めて。(読売新聞)