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核燃料サイクル開発機構の新型転換炉「ふげん」(福井県敦賀市、16万5000キロ・ワット)は29日午後2時27分、25年間の運転を終了し、国内3例目の廃炉措置に入った。
今後の原発廃炉のモデルともなる廃炉作業では、解体と廃棄物処理に700億円、設備維持に年間50億円をかけ、約40年で解体撤去することになる。
新型転換炉は、高速増殖炉の実用化までの中継ぎ役として、プルトニウムの有効利用を目指し日本が独自に開発した。
「ふげん」がその原型炉で、1978年に初臨界。88年に使用済み燃料を再処理したウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を燃やし、国が進める「核燃料サイクル」を実証した。だが、経済効率にまさる新技術の登場などで後継となる実証炉の開発は中止され、98年に廃炉が決まった。
ただ現在、高速増殖炉「もんじゅ」はナトリウム漏れ事故で運転を停止し、MOX燃料を軽水炉で燃やす「プルサーマル」も電力会社の不祥事で凍結されている。「ふげん」の廃炉で、当面、MOX燃料を使う原発はなくなり、日本が保有するプルトニウム約38トンの消費策も課題となっている。
◆新型転換炉=普通の軽水炉より濃縮度の低いウラン燃料やウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料など、多様な燃料を使える原子炉。使った燃料に対して生まれる燃料(プルトニウム)の比率(転換比)が軽水炉より高く、「転換炉」の名前の由来になった。
(2003/3/30/00:56 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20030329i413.htm