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【ワシントン=天野真志】ブッシュ米大統領は28日、今後10年間で総額3500億ドル(約41兆円)規模に上る減税関連法案に署名し、同法を成立させた。
株式配当課税の軽減や所得税の税率引き下げ措置の前倒しなどが柱だ。消費刺激や株式市場の活性化を図り、弱含む米景気のテコ入れや雇用拡大を進める狙いがある。
大統領は当初、今回成立した減税法の倍以上に当たる総額7260億ドル規模の減税を議会に求めていたが、財政赤字の深刻化を懸念する声が高まるなどしたため、減税規模の大幅縮小に追い込まれた。
議会との法案調整で最大の焦点となっていた株式配当課税の取り扱いについては、大統領が当初案で求めていた「撤廃」を見送り、税率を引き下げる「軽減」措置にとどめたうえ、税率引き下げも2008年末までの時限措置とした。配当課税の最高税率は、現行の38・6%から15%に引き下げられる。
また、2001年に成立した大型減税法で定めた所得税の2006年までの段階的な税率引き下げ措置については、2003年に前倒しで実施することにした。例えば、所得税の最高税率を現行の38・6%から35%に引き下げる。
中小企業の設備投資の無税償却枠を、現行の2万5000ドルから10万ドルに大幅に拡大する措置も盛り込み、低迷する設備投資を刺激する効果も狙った。
ただ、金融市場などでは、減税規模の大幅縮小で減税による景気刺激効果が薄れてしまったとの批判も広がっており、2004年の大統領選もにらんで、米政府が今後、新たな減税措置を検討する可能性が早くも高まっている。
(2003/5/29/10:30 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20030529it02.htm