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5月28日(ブルームバーグ):日本自動車工業会が28日まとめた4月の国内自動車生産台数は、乗用車の国内販売不振を受けて、前年同月比0.4%減の77 万4261台と2カ月連続で前年実績を下回った。
併せて発表した4月の自動車輸出台数は、欧州向けの乗用車輸出が堅調で、同2.1%増の39万8700台と2カ月ぶりの増加となった。
自動車生産では乗用車は2.8%減と2カ月連続のマイナス。このうち普通車は0.2%減、小型車は4.1%減、軽自動車は6.4%減と軒並み前年実績を下回った。国内販売の伸び悩みが響いた。
一方、トラックは14%増と4カ月連続の増加となった。アジア向けの輸出がけん引役を果たしているほか、10月の排ガス規制導入を前にした買い替え需要が国内で盛り上がっているためだ。ただ、乗用車の落ち込みを補えなかった。
三菱自動車工業はトラック・バス部門を分社したことに伴って販売台数を大きく減らした。ホンダもミニバンやコンパクトカーの販売不振から前年を大きく下回った。一方、いすゞ自動車、日野自動車、日産ディーゼル工業のトラック専業3社は2ケタ以上増加した。
輸出、欧州向け乗用車とトラックが増加
輸出については乗用車が2.4%増と2カ月ぶりの増加に転じた。欧州の自動車市場は縮小傾向にあるが、現地生産や輸出による日本車の販売シェアは高まっている。トラックもアジア向けが好調で1%増と1年4カ月連続増加した。
北米向けの輸出は、自動車市場の低迷に伴って乗用車は前年実績を下回ったが、トラックは堅調。豪州向けは関税の引き下げで22%増えた。
輸出をメーカー別にみると、日産は米国向けに「ムラーノ」「G35」、欧州向けに「エクストレイル」が好調で13%増。トラック専業の日産ディと日野の両社は50%近く前年を上回った。
【メーカー別自動車生産台数】(単位:台、前年比%)
合計 774261 (-0.4)
------------------------------------------------
トヨタ自動車 274235 (+6.2)
ホンダ 83873 (-26.2)
日産自動車 109319 (+3.4)
三菱自動車工業※ 50217 (-14.8)
マツダ 61727 (-1.1)
いすゞ自動車 19041 (+37.2)
日野自動車 5221 (+34.6)
スズキ 81345 (-0.4)
ダイハツ工業 47083 (+9.6)
富士重工業 31339 (-8.6)
日産ディーゼル工業 2141 (+17.9)
日本GM 77 (-)
三菱ふそう※ 8603 (-)
その他 40 (+25.0)
【メーカー別自動車輸出台数】
合計 398700 (+2.1)
------------------------------------------------
トヨタ自動車 163090 (+2.3)
日産自動車 55394 (+12.6)
マツダ 40060 (-0.8)
三菱自動車工業※ 26943 (-12.6)
いすゞ自動車 10413 (-7.1)
ダイハツ工業 8424 (+6.6)
ホンダ 41511 (-3.5)
富士重工業 15464 (-0.6)
日産ディーゼル工業 1319 (+57.0)
日野自動車 2802 (+44.0)
スズキ 30187 (-0.2)
三菱ふそう※ 3093 (-)
※今月から三菱自動車は三菱ふそうを分けて計上。 三菱自の前年同月には三菱ふそう分を含む。
東京 福井康典 Yasunori Fukui
白木真紀 Maki Shiraki
Last Updated: May 28, 2003 02:44 EDT
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=80000002&sid=ajMNg6mscEd0&refer=topj