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5月 27日(ブルームバーグ):日本銀行が27日発表した2002年度(03年3月期)決算によると、度重なる量的緩和の強化で資産は141兆1674億円と前年度(138兆5636億円)から拡大し、4期連続で過去最高を更新した。日銀券の発行残高が増えたことで、これを分母とする自己資本比率は7.62%と、日銀が健全性の目安とする8%を下回った。
資産のうち、長期国債は58兆5030億円と前年度比18.4%増加したほか、昨秋に買い入れを開始した銀行保有株が1兆1680億円に達した。負債サイドでは当座預金が32兆538億円と同10.9%増、日銀券は71兆573億円と同4.7%増加。負債残高合計では前年度比2.5%増加し、138兆1680億円となった。
658億円の株式取引損失引当金
経常利益は6620億円と前年度に比べて8212億円の大幅減益となった。長期国債関係の損失が7306億円と前年度並み(7172億円)となったほか、為替相場の円高で外国為替関係損失が2007億円と、前年度(7237億円の利益)から一転してマイナスになったことが響いた。また、銀行から買い入れた株式が658億円の含み損となり、同額の損失引当金を計上した。
当期剰余金も5944億円と前年度(1兆4636億円)から大きく減少した。日銀は当期剰余金の5%を法定準備金に積み立てることが義務付けられているが、財務の健全性確保の観点から15%(891億円)への引き上げを財務相に申請、認可された。この結果、自己資本比率は7.62%と、02年9月末と同水準となった。5%の積み立てだと7.53%に低下していた。
東京 日高 正裕 Masahiro Hidaka
http://www.bloomberg.co.jp/news/shihyo.html?s=APtMaFyGmk.qL4o6R