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アルゼンチンの新大統領就任、対外債務削減要求を明言
【リオデジャネイロ=本間圭一】アルゼンチン大統領選で当選した正義党のネストル・キルチネル氏(南部サンタクルス州知事出身)が25日、同国大統領に就任した。首都ブエノスアイレスの国会で宣誓後、演説した新大統領は、経済危機の原因となった巨額の対外債務への対応について、「国民の飢えを見過ごして、債務を払うことはできない」と述べ、国民の半数を超える貧困層を救済する財源確保のため、債権者に債務削減を求めていく方針を明確にした。
キルチネル新大統領はまた、同国の外交政策として、南米6か国による南米南部共同市場(メルコスル)の統合を最優先させる考えを表明、米州大陸の自由貿易圏創設を急ぐ米国をけん制した。
新大統領の任期は4年。閣僚も25日、宣誓を行い、新内閣が発足した。就任式には、キューバのカストロ国家評議会議長も出席、満場から拍手を受けた。
(2003/5/26/11:03 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030526id01.htm