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(回答先: 比実習生の給与未払い 83人分、5800万円(共同通信) 投稿者 持たざる者 日時 2003 年 5 月 26 日 17:20:17)
香川県坂出市の工場などで働くフィリピン人実習生らに対する多額の給与未払い問題で、雇用主の川重坂出サービス(KSS、坂出市)が、労働基準監督署などに契約書通りの給与を支払ったようにみせかける銀行口座を、実習生に無断で開設していたことが26日、分かった。契約書に書かれた基本給約15万円に基づいた給与をいったん振り込んだ後、全額を引き出し、実習生には基本給約6万円で計算した給与しか手渡していなかった。さらに、振り込みを基に虚偽の給与明細も作製し、調査に入った坂出労働基準監督署に提示するなどし、不正を隠すアリバイ工作に利用していた。
関係者によると、KSSは、勝手に開設、管理する銀行口座の存在について実習生には知らせていなかった。
同社は、当初、実習生との間で、基本給約15万円を支払うという契約書を結んでいた。このため、無断で開設した口座には、15万円を基に残業代を加算するなどした給与をいったん口座に振り込んだ記録を基に、契約通りのを支払ったとする給与明細を作製。昨年10月、実習生らに最低賃金法で定められた賃金より安い賃金を支払っている疑いがあるとして調査に入った坂出労働基準監督署に、この虚偽の給与明細を提示していたという。
実習生らに無断で口座を開設、管理することなどは労働基準法に違反する。毎日新聞の取材に対しKSSは、口座の無断開設を認めたうえで、「(実習生らに手渡した後の)残額は、来月の口座振り込みに回していた。(正規の給与支給の)アリバイ作りと言わればそうなる」と話している。
今年1月にマネーロンダリング(資金洗浄)を防止する「本人確認法」が施行されるまでは、本人でなくても、預金口座の開設は比較的簡単に出来たという。 【内田幸一】(毎日新聞)