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ニューヨーク 5月23日 (ブルームバーグ):今週の米国債市場では、10 年債相場が3週連続の上昇となり、この間の上昇幅は過去15年間で最大に達した。米金融当局がインフレ低下に歯止めをかけるため、期間が長めの米国債を購入する可能性を示唆したことが、買いを促した。
今週はグリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)議長、オルソンFRB理事が相次いで、長期金利の低め誘導が可能との認識を表明した。オルソン理事は前日、翌日物フェデラルファンド(FF)金利がゼロに接近した場合、長期債を購入する可能性があると述べた。
エバーグリーン・アセット・マネジメントのパディソン氏は「金融当局の米国債購入は、取り得る政策手段の1つだ」と述べ、近いうちに実施に移されるとはみていないとしながらも、「これは当局が利用できる方策だ」と指摘する。
一方、この日の10年債価格は下落。ニューヨーク時間午後5時現在、10 年債価格は前日比6/32安の102 13/32、利回りは同0.02ポイント上昇の3.34%。2年債価格は同1/32安の100 16/32、利回りは1.35%で同0.02ポイント上昇。一方、30年債価格は118 1/32と同3/32高。利回りは同0.01ポイント低下の 4.26%。同日は、米債券市場協会(BMA)が通常より1時間早い午後2時(日本時間24日午前3時)までの短縮取引を勧告していた。26日は、メモリアルデーの祝日のため終日休場となる。
市場では、アジアの通貨当局がここ数日、ドルに対する自国通貨売り介入で米国債を買い入れたとの見方も出ている。シティグループ・グローバル・マーケッツの債券・通貨ストラテジスト、ホールマリック氏は「利回りを求めて、また米金融当局が自らある時点で米国債の買い手になるとの期待感から、海外の通貨当局が米国債を買い入れていても、驚かない」とみる。また同氏は「連邦公開市場委員会(FOMC)が6月会合で利下げする確率は5分5分に近い」と指摘する。
金利先物市場では、フェデラルファンド(FF)金利先物7月限のインプライド金利が前日比0.01ポイント低下の1.07%。この水準は、6月会合での 0.25ポイント利下げが74%織り込まれた水準で、1週間前の68%と比べると上昇している。9月限は前日比変わらずの1.00%だった。「確実でないとしても、金融当局が向こう数カ月に利下げする可能性は拡大している」(コマース銀行の債券ポートフォリオ・マネジャー、コルベート氏)との見方も出ている。
ボストン 山口裕子 Yuko Yamaguchi ニューヨーク Mark Tannenbau
Last Updated: May 23, 2003 17:44 EDT
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=80000002&sid=aTGCbtHXKwec&refer=topj