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りそな銀監査担当会計士、自殺した理由 38歳の男性が飛び降り…
りそな銀行の実質国有化が16日に決まった裏側で、人知れず自殺していた優秀な公認会計士の男性(38)がいた。何が、彼を死を選ぶまでに追い詰めたのか。
男性が亡くなったのは4月24日午後5時ごろ。普段より早く、仕事先から東京都豊島区のマンションに戻った直後、スーツ姿のまま、自宅のある12階の階段から飛び降りたとみられるが、遺書などはなかった。
男性は独身で業界大手「朝日監査法人」で、若くしてシニアマネジャーを務め、りそな銀監査の現場で指揮を執っていたエリートだった。
旧あさひ銀行と旧大和銀行が統合したりそな銀は、今年の監査を、これまであさひ銀担当だった朝日監査法人と、大和担当だった新日本監査法人の2社に共同で行うように依頼していたが、会計士が自殺する2日前、朝日側は、りそな銀の監査から手を引いていた。
朝日監査法人の関係者はこう証言する。
「彼は正義感の強い人で、厳格な監査をしようとしていたが、りそな側や金融庁から手心を加えるよう圧力がかかり苦しんでいたといわれています。会社側も一時、彼に異例の昇進まで持ちかけ、りそなの案件からはずそうと動いたようですが、拒絶されたとの話も聞いています」
結果、朝日は大口顧客のりそな銀から手を引く決断をせざるを得なくなったとみられている。しかし、りそな銀には公的資金が注入され、準国有化という事態となった。
関西に住む男性の両親は朝日新聞の取材に、4月、男性が最後の帰省をした際に、「会計士という仕事は責任が重くて厳しい。いつ辞めるかわからんから、おやじ、その時は帰ってきてもいいか」と話していたとの事実を明かしている。
そして、父親は「顧客である銀行への配慮と、厳しい監査しなければいけないという正義感の板挟みはつらかっただろう。そこで悩んで死を選んだのなら、日本の金融制度への抗議だったということになると思う」と付け加えた。
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_05/2t2003052308.html