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(回答先: ［池田信夫氏の反書評］日銀バッシングの貧困：リチャード・ヴェルナー『円の支配者』草思社 投稿者 あっしら 日時 2003 年 5 月 20 日 23:57:16)
《日銀をバブル生成・崩壊の「主犯」と断定するばかりか、大蔵省を含めて日本経済のあらゆる部分が日銀にコントロールされているという誇大妄想を展開し、「セントラル・バンカーが暮らしを支配する」と主張するのである。
これは書評というよりも「診察」が必要だろう。はっきりいって、本書の後半は、まともな精神状態で書かれたとは思われない。》
私の理解した、この書籍の趣旨
バブルを作り出したのも、破裂させて、景気後退から、恐慌を作出したのも日銀である。
日銀は信用創造の建前を主張しながら、現実には逆の信用収縮に努めて、再建を邪魔し、破綻させたである。
政府は、倒産同然にしたうえで、銀行等に税金を投入して、回復した健全国有金融機関をはした金で米金融機関に払い下げようとしている。
日銀はプリンスによる独裁運営がされている。プリンスは米金融資本の意向に従う。
このような結論は次の事情により裏づけされていると理解されます。
1 1997年のアジア危機によるＩＭＦ介入後、韓国の7大銀行のうち5銀行は米金融資本に奪われた。その他のタイ、フィリピン、インドネシァも同様の結果となつた。
2 その際、各国の中央銀行が金融メルトダウンを発生させて、ＩＭＦ介入工作を行った。ＩＭＦは、金融再建ではなく、国の主要金融機関、主要企業の米金融資本による収奪を実現した。
3 マレーシアは、ＩＭＦの意図を見抜き、売国奴蔵相を更迭して、再建に成功した。ＩＭＦの主張する構造改革や法令改正をすべて排除して、信用創造の増大で、景気回復に成功した。
4 日本の中枢は、ビックバーン、構造改革、資産時価評価と、金融機関や、企業を弱体化させる政策をＩＭＦの主張するままに採用してきた。
5 構造改革や法令改正に重点を置いた結果、景気はスパイラル状に悪化して、世界的な超一流企業や主要銀行まで、倒産状態になってしまった。
6 政府は優良企業や金融機関を倒産状態にして、公的資金投入を強制している。りそなは無理やり、倒産状態にさせられた上に、国有化を余儀なくされた。恐らく、監査法人を手先に使って、今後も次々と、銀行の国営化が続発するであろう。
7その目的は、金融機関の健全化なのか、米金融資本への上納なのか、問題である。しかし、新生銀行の先例からは上納目的であろうと解される。
8 年間600億円の純利益の金融機関(新生銀行)が、1010億円で売却された。国有のままであれば、誰一人疑惑を持たないのに、何故か、ガラクタを「打ちでの小槌」にした上で米金融資本に叩き売るのです。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。