現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産26 > 406.html ★阿修羅♪ |
|
朝日の夕刊のマンガで、面白い話が出ていた。「日本経済の景気低迷は困った」という話のあとで、「わが家の景気回復には?」という話題になり、妻が夫に「あんたがもっと働け!」と叫んだ。夫は「はい」とうなだれた。
実に賢明な夫婦である。彼らは「金を稼ぐためには働けばいい」と理解している。だから彼らは並みの経済学者よりも、ずっと頭がよい。なぜなら、並みの経済学者は、こう主張するからだ。
「金を稼ぐためには、働かなくてもいい。生産性の向上があればいい」
「景気回復には、一人一人は働きを増やさなくてもいい。生産性の向上があればいい」
と。そして、経済学者が、こういう阿呆な説を唱える理由は、こうだ。
「生産性が向上すれば、すべてうまく行く。働きを増やさなくても、賃金は増えるし、企業の収益も増える。私自身は、働こうが働くまいが、生産性の向上率は変わらないから、私はいつも通りでいい。単に『生産性の向上』と唱えるだけでいい。それですべては、うまく行くのだ。景気もそれで回復するのだ。さあ、お経を唱えよう、『生産性の向上』と。そうすれば、金はどんどん湧いてくる」
並みの経済学者は、かくも愚かである。「生産性の向上で景気回復」というトンチンカンな説を言うばかりだ。「働く時間を増やせ! 稼働率を上げよ!」という説を批判して、ひたすら「生産性の向上」とだけ唱える。
なぜか? なぜ、そう唱えるのか? ── 実は、彼らは、マクロ経済を理解できないのである。あくまでも個別企業のレベルだけで見る。国全体の経済を見ない。ゆえに、不況そのものを理解できない。だから何も理解できない。
そういうことだ。げに恐ろしきは、マクロ経済音痴なり。
ニュースと感想 (10月14日)より
http://www4.justnet.ne.jp/~greentree/koizumi/97d_news.htm
◆小泉首相を初めとする構造改革論者の言うことを聞いていると頭がおかしくなる。論理が支離滅裂だからだ。それを指摘できないマスコミはバカなのだ。