現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産26 > 355.html ★阿修羅♪ |
|
りそなグループへの公的資金注入で、与党内では急転直下、構造改革優先の小泉純一郎首相の経済運営に対
し抜本的な政策転換を求める圧力が一気に勢いを増した。野党も一斉に「小泉内閣の経済失政こそが最大の原
因だ」(共産党の市田忠義書記局長)と政権批判を強め、首相が財政出動を含む抜本的な政策転換を迫られる
のは必至の情勢となった。首相は9月の自民党総裁選に向け、厳しい決断に直面しそうだ。
自民党内では抵抗勢力を中心に首相の経済運営や竹中平蔵金融・経財担当相の対応への不満が噴出。「非常
に深刻だ。他の主要銀行に影響を及ぼさないか、大変危惧している」(野中広務元幹事長)、「全体の経済を
活性化していく基本政策をしない限り、国有化をどんどんやることになる」(亀井静香前政調会長)と、金融
危機の深刻化を危ぶむ声が爆発した。
野党も勢いづき、民主党の菅直人代表は「まさに金融危機が起きた。火事が起きているのを焚き火だとごま
かしてはだめだ」などと、衆参両院の予算委員会で金融問題の集中質疑を求める考えを示した。
圧倒的な支持率を前に決定打を持たなかった与野党抵抗勢力が「りそなショック」を足がかりに首相への攻
勢を仕掛けた格好で、自民党執行部からさえ「これでいろいろな経済政策への不満がどんどん出てくるだろ
う」(麻生太郎政調会長)と厳しい指摘が相次いでいる。
危機の背景にはデフレと株安を深刻化させた構造改革一辺倒の小泉首相の経済運営があり、9月の総裁選を
控え、首相は妥協か改革堅持かで決断を迫られる重大局面を迎えた。
http://kabu.zakzak.co.jp/news/kiji/2003051902.html