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東京電力:サハリン2LNG購入、最大年200万トン−07年度から(2) (ブルームバーグ)
2003年5月19日(月)16時23分
(1段落以降に購入オプションなどを追加します)
東京 5月19日(ブルームバーグ):電力最大手の東京電力は19日、ロシア東部サハリンでの石油・ガス開発事業「サハリン2」から液化天然ガス(LNG)を購入することで事業体と基本合意したと発表した。追加権利(オプション)を含めて最大で年200万トン程度を買い取る。地理的に近いサハリンのLNGを調達することで、燃料費削減や調達先の分散化につなげる。
東京電力は2007年4月から22年間の買い取り契約で、サハリン2の事業体サハリン・エナジー・インベストメ ントと基本合意書を締結した。基本量は年120万トン、オプションとして最大80万トンを追加購入できる。さらに 上方・下方弾力性も付け、買い取り数量を機動的に増減できるようにした。受け渡しはFOB(本船渡し)で東京電力が船を手配して生産基地まで取りにいく。 LNG調達量は現在年1600万トン程度。09年にアラスカとインドネシア(アルン)の契約が期限を迎える。この2つは埋蔵・算出量が減少しており、契約は更新しない。この減 少分と今後の需要増加を見込んで、サハリン2のLNGを調達する。今後の需要次第で09年に契約更新期を迎えるオーストラリアについても継続するかしないかを検討する。 東京電力はサハリン2LNGについて「経済性や条件の弾力性で最もいい条件を引き出すことができた」(鈴木均・燃料部長)としている。輸送日数は往復で8−9日と、中東(1か月)や東南アジア(2週間)に比べて短い。埋蔵量が豊富なことで、サハリン2からはLNGを安定して調達できるとしている。
サハリン2は、ロイヤル・ダッチ・シェル・グループ、三井物産、三菱商事の3社が合弁でサハリン・エナジー・インベストメントを設立、約100億ドルを投資して2鉱区を開発する。このLNG購入を表明したのは12日の東京ガス(2007年から年110万トン)に続いて2社目。大口顧客が決まり始めたことで、サハリン・エナジーは先 週、最終的な投資実施を決定したと発表した。 東京ガスや東京電力以外にも、大阪ガス、中部電力、東北電力、九州電力、東邦ガスもサハリン2のLNG購入で検討や事業体との情報交換している。 サハリンの石油・ガス開発事業では、伊藤忠商事などが参画しているサハリン石油ガス開発(SODECO)とエクソンモービルなどが手掛ける「サハリン1」もある。
東京電力の株価終値は前週末比25円(1.0%)安の2440円。社債(償還期限2012年4月26日、利率1.49%)の16日終値気配は107円64銭、利回りは 0.59%、同年限の国債との利回り格差(スプレッド)は9.9ベーシスポイントで、この格差は年明けに12ポイント近くあったものが縮小している。
東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno
http://news.lycos.co.jp/business/story.html?q=19bloombergto1318584&cat=10