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「りそな｣を殺した狂人を糾弾する
これでは｢デフレの無限ループ｣から抜け出せるはずがない。
2003/5/18
ついに｢りそな｣が竹中に殺された。
2001年に大阪教育大学付属小学校で起きた
宅間被告による児童殺傷事件を思い起こさせる。
竹中の狂気がまさに宅間被告の狂気に重なって見える。
昨年、状況を評して
｢経済と金融を管轄する大臣の椅子に刃物を持ったキチガイが座り、
奇声を発して暴れまわっているような状態」と書いた。
そして、この｢刃物を持ったキチガイ｣を何とか止めなければと思い、
ネット上で徹底的に訴え続けてきた。
しかし、カルトに覆い尽くされた今の日本の中で、
｢キチガイ｣が｢キチガイ｣であることすら認識できない狂人が
いまだにマスコミや国会で跳梁跋扈し、
その結果、あの｢キチガイ｣は放置され続けた。
そして、ついに犠牲者が出てしまった。
｢不良債権の引当方法｣と｢税効果の計上方法｣の唐突な変更という、
まさに、あの｢キチガイ｣が突然振り回した出刃包丁が致命傷になった。
なんとも痛ましい事件としかいいようがない。
そもそも｢不良債権の引当方法｣だろうが｢税効果の計上方法｣だろうが、
経済全体がうまく行くように｢適当に｣決めておけばよい問題である。
もともと、実態がないのだから。
つまり、今のようなおかしなマクロ運営が続けば
シロの部分も加速度的にグレーやクロの不良債権に変わっていくし、
まともなマクロ運営がなされればクロやグレーはシロに変わってくのだから。
｢不良債権の引当｣なんて適当にやっといてね、
｢税効果｣は最大限に計上しといてね、
とやっておけば銀行の融資はどんどん増え、
その結果、デフレギャップは埋まり経済は成長し
結果として少ない引当、大きな税効果が結局は正しかったということになる。
一方で銀行に過度に｢引当｣を積むことを要求し、
｢税効果｣は厳格に査定するなどとやっていれば、
信用収縮は進み、デフレギャップは広がって、
その結果、その保守的な｢引当｣や｢税効果｣ですら実現できず、
さらなる｢厳格化｣を求める議論に陥らざるを得ない。
｢実態のないもの｣が｢実態がないこと｣を理解できない連中が、
後者の｢デフレの無限ループ｣にはまり銀行と経済の破壊を繰り返したのが
97年以降の鳥瞰的な構図である。
｢正しい引当｣というもの存在すると思っている時点で、
かならず、その無限ループにはまらざるを得ないのだ。
はっきり言えば｢引当｣をどうするかなどという問題は
マクロ経済運営の一環としての｢政策的判断｣でしかあり得ない。
それは、相互に相手の有り様によって決定されていくものであるからだ。
だからこそ大半の国でマクロ経済運営の両輪として、
財政政策と金融政策はセットで一つの機関が運営しているのである。
｢正しい引当｣なんてものはそもそも存在しない。
このことが正しく認識されるまでは
どんなに銀行に公的資金を押し付けても、
また、どんなに財政出動をしたとしても、
何度やってもデフレの無限ループに舞い戻ってくるしかない。
｢不良債権引当厳格化｣だの｢税効果計上の厳格化｣だのは、
そんな中で、全く意味不明の有害無益な政策でしかない。
｢りそな｣はそんな｢キチガイのオナニー｣のために殺されたのだ。
まったく痛ましいと言わざるを得ない。
さらに言えば、そのために｢りそな｣に押し付けれられた公的資金は
全くの無駄金というしかない。
政府のこのようなやり方を見て、
これから銀行も、企業も、そして個人も自らを守るために、
ますます身を縮めていくことになるだろう。
その結果、信用収縮とデフレ、そして経済の悪化はさらに加速することになる。
こんなことをやっていて日本が｢デフレの無限ループ｣から
抜け出せることなど絶対にあり得ない。
ここまできてもなお、小泉･竹中の救いようのないキチガイぶりに
気付かないものがいるのは信じがたい事態である。
マスコミ各社が軒並み50％前後の内閣支持率を発表しているが、
どこにそんな支持者がいるのかキツネにつままれたような思いだ。
少なくとも市場は、平均株価8,000円や30年国債１％割れという形で、
このまま進んでも、もはや出口がないことを明白に指摘している。
一方で自民党もさすがに小泉・竹中を引き擦り下ろさなければ
大変なことになるという危機感だけは高まってきているようだ。
しかし、こちらも全くの対処療法で財政出動を求めるのがせいぜいだ。
前述の｢デフレの無限ループ｣から抜け出さない限り、
財政出動の効果が一巡すれば
元の｢デフレの無限ループ｣に戻るだけだ。
そして、その度に確実に財政の悪化が進んでいく。
これも何度も実証済みだろう。
今、本当に必要なのは｢不良債権｣問題を完全に棚上げすることだ。
さらに言えば、財政金融の再統合を実現し、
金融行政をマクロ運営経済の手段であるとして
もう一度、明確に位置付け直すことだ。
今の日本経済は全く閉塞していない。
正しい政策さえ取られれば必ず復活する。
そのために本当に必要な政策への理解が少しでも広がっていくように、
粘り強くネット上で訴え続けていきたいと思う。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。