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2003年5月18日(日)7時16分
東京 5月18日 (ブルームバーグ):政府は17日、りそな銀行への公的資金投入を決定した。小泉純一郎首相(自民党総裁)はあくまで金融危機の「未然防止措置」だと強調。しかし野党は金融危機にほかならないとして、経済失政の責任を追及する構え。足元の与党内からも積極財政路線への政策転換や竹中平蔵経済財政・金融担当相の更迭を伴う内閣改造論が強まっている。
これまで「金融危機は起こさせない」「実体経済は悪くない」と繰り返し、金融・経済情勢に楽観的な姿勢を示してきた小泉首相。9月の自民党総裁選挙での再選に向けて、金融・経済政策があらためて大きな争点となってきそうだ。
「金融危機そのもの」−野党が追及へ
共同通信によると、民主党の菅直人代表は17日、徳島市内での記者会見で、「今回のりそなの件は3月末決算を精査するなかで表に出てきた。小泉首相が起こさないといった3月危機そのもので、経済有事が勃発している」と批判。自由党の小沢一郎党首は愛知県内での講演で「こんなことを続けて金融機関が健全化するのか」と語った。
与党内では自民党の江藤・亀井派が真水10兆円、事業規模30兆−50兆円の景気対策を提言しているほか、連立を組む公明、保守新党両党の党首も、政府・与党連絡会議の席上、首相に景気対策の実行を直談判で求めてる。経済政策は身内からも外部からも批判がエスカレートしている。
強まる竹中更迭論
自民党内では竹中経財・金融相の更迭論が強まっている。共同通信によると、16日の自民党総務会では、2002年度の実質国内総生産(GDP)が前年度比プラスとなったのを受けて竹中経財・金融相が「実体経済は予想よりも少し高めで推移している」と発言したことをめぐり、野中広務元幹事長が「デフレ時代は名目こそが本当で、詐欺師ではないか。責任逃れも甚だしい」と批判。堀内光雄総務会長も記者会見で「(実質重視の)今の発表は、一般経済界で言えば粉飾決算だ」と痛烈に批判した。
小泉首相は17日夜、記者団に「竹中大臣はしっかりやっている。代えるつもりはまったくない」と強調した
が、りそな銀への公的資金注入決定を受けて、内閣改造を絡めて金融・経済政策の責任者である竹中経財・金融相の「更迭論」がさらに強まる可能性もありそうだ。
東京 山村 敬一 Keiichi Yamamura
http://news.lycos.co.jp/business/story.html?q=18bloombergto7153339&cat=10